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FCバルセロナのメソッドから学ぶ、子どもの考える力を養う方法。浜田満インタビュー(後編) (2/2)

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僕の会社にはカタルーニャ人が2名いて、スクールのコーチもスペイン人ですが、サッカーとオフィスでの働き方がまるで一緒ですね(笑)。例えばビブスを誰が洗うかという話になったときに、日本だとビブス担当を決めたら、その人は自分が洗わなきゃとやっきになっちゃいますよね。でもスペイン人の場合はビブス洗いの責任者を決めるんです。で、最終的な目的はそのビブスが使うときに洗われて用意されていればいいので、そのやり方に関しては責任者の裁量に委ねられるんですよ。極論すると、その人が外注しちゃってもいい。

—ものすごく結果主義というか、結果に至るプロセスについては自由なんですね。

カタルーニャで言ったら、サグラダファミリアの作り方もまさにそうだし、伝統文化の人間の塔の作り方もそうなんです。そういうメンタリティがサッカーにもそのまま現れているんだということに気づきました。バルサだからあのサッカーなのではなくて、カタルーニャ人がやるサッカーがバルサのサッカーなんですよ。逆に日本人は何かをするっていうときにいろんなことをうやむやにして進めるのが好きじゃないですか。だから日本のサッカーをなにかうやむやな感じで、日本社会の縮図がそこにあるんだなと思います。

バルサの哲学・メソッドの活用はサッカーに限らない

—このお話を伺っていると、なぜ浜田さんがバルサのメソッドを日本に導入したのかということがわかってきた気がします。

僕は意外と日本人とカタルーニャ人って似ている部分があると思うので、バルサのメソッドというのは日本人が取り入れやすい、日本人に合うメソッドだと思っているんです。さきほどバルサは10のうち3を型にはめてると言いましたが、日本人は4くらい型にはめて6は自由、それくらいのバランスでうまくやれるんじゃないかと思っているんですよね。

歌舞伎の型破りの話じゃないですけど、あくまでも大前提としての型があるから発生してくるものがある。型を完全に習得して理解したその先に初めて「自分はこう思う」ということが出てきて、そこから派生してできたものを積み上げていくことで新しいものができる。日本人は自由と言われた瞬間に枠が取っ払われてしまうけど、その自由っていうのはある程度の形があって、「ここは決まってるけどそれ以外は自由ね」くらいのイメージで型ハメと自由を共存させるやり方は、日本にもハマると思うんです。

▲FCバルセロナ (C)Getty Images

—そう考えると、サッカーに限らず日頃の生活でも子どもの考える力を養うために、バルサのメソッドは応用できそうですね。

まさにそのとおりで、バルサが自分たちの価値観に沿って選手を育てていくように、各家庭の中でそれぞれの価値観を作り、その価値観に基づいて行動するということはひとつの方法としてあると思います。「うちの子はこういう子に育ってほしいからこんなことをさせるよ」というのを宣言して、その価値観に照らし合わせてそこから外れたときは怒る、そこを徹底していくことは僕も娘を持つ親として実践しているところではあります。とはいえ、実際は四苦八苦していますが(笑)。バルサがすごいのは、そこの価値観を作ったところと、それを全員が徹底して守っているところだと思います。

—かつて久保建英選手(FC東京)はMVPに選ばれてバルサに入団することができました。これは1つのモデルケースになったと思いますが、現状のFIFAの規定では同じように入団することが叶わなくなっています。今後の「FCバルセロナキャンプ」のあり方はどのような形になっていくのでしょうか?

今バルサではスクールを育成組織化する動きがあって、アメリカのアリゾナにバルサのアカデミーができたんです。そこは学校と連携していて14歳から入学できるのですが、そこに通ってサッカーを続けて、18歳になったときに優秀な選手は、バルサに行けるという仕組みができている場所なんです。

そのアカデミーと連携して、うまく選手を送り込めるようにできたらと思って準備を進めています。あとは、トップクラスの子どもたちだけじゃなく、ボトムアップという部分で、そこまでスキルが高くない子どもたちにもバルサのメソッドを体感してもらえるようなカテゴリーのキャンプも始めていきたいなと思っています。

▲FCバルセロナキャンプの様子

—サッカーの部分だけでなく、また新たな可能性が広がりそうですね。

ここまでの話を聞いていただいて、バルサのキャンプというのがいかに価値があるのかということはご理解いただけたと思いますので、「FCバルセロナキャンプ」を通して、自分の人生を大きく変えるような新しい気づきを一人でも多くの子どもたちに得てもらいたいですね。

▼前編はこちら

「FCバルセロナキャンプ」で子どもたちに得てほしいプライスレスな気づき。浜田満インタビュー(前編) | 子育て×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
浜田満(はまだ・みつる)
1975 年奈良県生まれ。株式会社 Amazing Sports Lab Japan 代表取締役。関西外国語大学スペイン語学科卒業。自身も高校時代までサッカーに打ち込む。関西外国語大学卒業後、メーカー、商社、大使館勤務など、3 回の転職を経て、欧州サッカークラブのマーチャンダイジングライセンスビジネスに携わる。2004年 6 月、FC バルセロナソシオの日本公式代理店として独立。 スペイン、イタリア、英語の 3 か国語を操り、FC バルセロナ、AC ミラン、アーセナル、ユベントスなどの欧州ビッグクラブのライセンスビジネスやマーケティングに携わる。現在は、FC バルセロナキャンプ、FC バルセロナスクール、U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジのプロデュース、選手コンサルティングなど、選手育成業務に力を入れている。
株式会社 Amazing Sporets Lab Japan http://aslj.net/ja/

[FCバルセロナキャンプ 概要]
①初めての方にもおすすめ:イブニングキャンプ
⇒1日当たり2時間のトレーニングを夕方に実施。   

●5日間:川崎イブニングキャンプ 12月25日(月)〜12月29日(金)
価格(税込):通いプラン 66,960円
開催場所:富士通スタジアム川崎 (神奈川県川崎市)

●4日間:千葉イブニングキャンプ 1月2日(火)~1月5日(金)
価格(税込):通いプラン 53,460円
開催場所:ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA (千葉県千葉市)

②密度の濃いトレーニングしたい方におすすめ:デイキャンプ
⇒1日当たり約2時間のトレーニング×2回+バルサコーチによるFCバルセロナ特別授業(戦術)+スペイン語講座を実施。

●5日間:川崎デイキャンプ 12月25日(月)〜12月29日(金)
価格(税込):通いプラン 125,280 円 宿泊プラン 179,280 円
開催場所:富士通スタジアム川崎 (神奈川県川崎市)

●4日間:千葉デイキャンプ 1月2日(火)~1月5日(金)
価格(税込):通いプラン 108,000円/宿泊プラン 153,360円
開催場所:ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA (千葉県千葉市)

▼特典▼
1.MVP1名はスペインへ招待され、現地バルセロナスクールへ挑戦!
2.FCバルセロナコーチがエリートプログラムメンバーを選出!
現地バルセロナにて、FCバルセロナコーチが指導するクリニック、地元強豪クラブとのトレーニングマッチを実施(※エリートプログラムの選考対象は全会場参加者のうち、小学2〜5年生と早生まれの小学6年生の選手)。

FCバルセロナキャンプ公式ホームページ http://fcbcamp.cat/japan

<Text:関口裕一/Photo:稲田平、Getty Images>

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