2018年2月7日

東京・板橋の屋内エクストリームパークで出会った「スケボー親子」が超カッコよかった! (3/3)

「スケボーは死ぬまでやめません。ほかのことには興味ないんです。だってガチでやってるから」

 死ぬまで!7歳の少年から飛び出す超カッコよすぎる名言。すでにプロの風格です!

 そして、やっぱりプロになりたいという衣吹ちゃんは、お兄ちゃんを見て憧れたのがきっかけ。目標にしているのは西村碧莉さんで、「かわいいんだもん!かっこいいし!」とのことです。

 「滑っているときがいちばん楽しい!」と衣吹ちゃん。でも、小さな女の子があの急な斜面を滑るのは、怖くないですか?と訊くと、「怖かったけど、ずっと滑っていると慣れてくるから」とこちらも大人顔負けのお言葉。

 スケボーは楽しい!と語るお父さんの詩樹さんも、「若い頃もやってみたのですが、技を練習してもなかなかうまくならなかったし、近くにパークもなかったため、あまりハマれませんでした。でも、今はインターネットで技のコツを教えてくれる動画もあるし、スケートボードができるパークも増えたので、昔よりずっとやりやすくなっていると思います。どんどんできるようになると、やっぱりうれしいですね。楽しさを知る前にやめてしまった方も、今からなら楽しめると思いますよ」。

「自分がどこまでいけるか」に挑戦するのがエクストリームスポーツ

 みんなを虜にするエクストリームスポーツ。その魅力を、TRINITYの店主、佐藤圭介さんにお伺いしました。

「エクストリームは敵と戦うのではなく、『自分がどこまでいけるか』に挑戦するスポーツ。だから、一緒に練習している人たちもライバルではなく、技を決めると一緒に喜んだり、盛り上がってくれるんですよ。そういうところが最高ですね。うちも皆さん、いいお客様ばっかり。初心者の方にも親切ですし、お客様同士も仲良くてすごくいい雰囲気なんです。と僕が言うのもなんですが(笑)。エクストリームスポーツは、体はもちろん、心にも絶対良い影響があると思うんですよ」(佐藤さん)

 なるほどー!たしかにパークの中はわきあいあいというか、誰に対してもオープンでウェルカムなムードでいっぱいです。しかも、併設のショップで道具をそろえることもできるので、手ぶらできてすぐにスタートできます。

 ウエアから細かいパーツまでさまざまなツールがズラリ。

 壁に並べられたボードがカッコイイ!

 BMX用のバイクも販売しています。

「うちはスケボー、BMX、インラインの全てを同じフロアで練習できるので、ジャンルの垣根を越えて仲良くなれるのもウリです」(佐藤さん)

 スクールは、主に土日の午前中に行われており、中でもスケボーは予約のキャンセル待ちも発生するほどの人気だとか。講師は、各ジャンルのトップクラスのプロたち。スケボーの講師は阿部直央さん、川淵裕聡さんの2人、BMXは田中光太郎さん、インラインスケートは伊藤千秋さん、と世界で活躍するレベルの一流プレイヤーたちが勢揃いしています。そのほか、TRINITYに所属するコーチもサポートしてくれるそう。陽向君のように世界を目指す会員さんにも、とても心強い顔ぶれですね。

 また、子どもたちのやる気を引き出す制度も充実。スクールの最後に行う検定に合格すると、TRINITY認定のクラスを獲得できます。合格した人には、オリジナルのステッカーを配布。

「検定に合格したレベルによってステッカーの色が変わり、5段階終了したら卒業です。卒業といってもスクールを出て行くわけではなく、『基礎で大事な技は全部クリアした』ということなんで、引き続き通ってもっと高度な技を身につけられますよ」(佐藤さん)

 5段階終了するまでの目安は、小学生から始めて早い子で2〜3年くらい、とのこと。達成感を味わえそうですね! 

 現在活躍するプロや未来のプロ候補たちと、青春時代を思い出してがんばる大人たちが一緒に楽しめるパーク、ぜひ一度遊びにいってみては!

[施設情報]
TRINITY B3 PARK & SHOP
住所:〒174-0041 東京都板橋区舟渡4-12-20
アクセス:埼京線・浮間舟渡駅よりバス4分 舟渡小学校下車徒歩2分
電話:03-6454-9717
営業時間:13:00〜24:00
定休日:不定休
料金:3時間1100円(子どもは800円) 1日1500円(子どもは1000円) 各種ギア、ヘルメット、プロテクターのレンタルあり。
公式HP:http://www.trinitytokyo.com/index

<Text:長谷川京子(H14)/Photo:神谷渚>

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