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2020年3月19日

チームプレイか、個人プレイか。『42〜世界を変えた男〜』|スポシネ:観たらスポーツしたくなる映画

 趣味で草野球チームやフットサルチームに加入している方は多いと思います。しかし、そのために個人トレーニングに励む方はどれだけいるのでしょうか? 「部活でもないし、ましてアマチュアなんだから試合を楽しむだけでいいんだよ」と思っているが多いかもしれません。

 今回ご紹介する映画『42〜世界を変えた男~』は、是非そういう方に観て頂きたい作品です。

『42〜世界を変えた男〜』の見どころ

 本作はアマチュアスポーツのお話ではなく、アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画。

 アマチュアスポーツマンのお話ではないし、劇中で個人練習を欠かさないことが大事なのだといった内容が盛り込まれているわけでもありません。ではなぜ、この映画なのかというと、団体競技においてもっとも重要なことは「チームの協調性」なのだということが描かれているからにほかなりません。

チームの和を乱さぬよう、個人スキルのアップに努めよ!

 個人スキルが低くても構わないと思っている方は多いと思いますが、野球はもちろん、サッカーやフットサル、さらにバレーボールなどは、言わずと知れた団体競技です。アマチュアだろうがプロだろうが関係なく、ひとつのミスがチームの和を乱すきっかけに成り得るとしたらどうでしょう。個人練習してみようかなと思いませんか?

冷遇されてもチームのために努力せよ!

 ジャッキーがメジャーリーグに入った頃は、まだ人種差別の問題が深刻な時期でした。しかも、リーグ初の黒人選手だった彼は、敵チームの選手のみならず、チームメイトからも冷たくあしらわれるばかりで、チームプレイに参加できる状態ではなく孤軍奮闘していたのです。

 しかし、いくつかのきっかけを経て、周囲は徐々にジャッキーへの壁をなくしていきます。そのきっかけは、ジャッキーの素晴らしいプレイであり、野球に打ち込む真摯な姿勢でした。今やジャッキーは黒人初のメジャーリーガーとして崇められ、その結果として、彼が付けていた「42」という背番号はメジャーのみならずマイナーリーグや独立リーグ、アマチュアリーグなど、アメリカの野球におけるすべてのチームで永久欠番とされているのです。

 どんなスポーツ、どんな環境だろうと、ジャッキーは不可能を可能にするための挑戦を繰り返し、結果として多くの人々の心を掴みました。アマチュアでも団体競技に参加している方は、ぜひジャッキーが奮闘する様を目に焼き付けていただき、素晴らしいチームを築けるよう、個人練習に励んで下さいね!

『42~世界を変えた男~』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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<Text:上野慎治郎(アート・サプライ)>