インタビュー
2019年3月23日

Good Tears・高橋真由「今でも週に4回はボクシングジムに通っています!」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#20 (3/3)

敵なしだと思っていたけど、上には上がいた

――得意なパンチや戦い方はありますか?

ミット打ちで得意なのはフックです。でも、実践ではワンツーばかりですね。ジャブで距離をとって、いい間合いになったらワンツー。それが効いてる感じだったら、どんどんパンチを出して、コーナーに追い込んでKOを狙う感じです。特に女の子が相手のときは最初からギアを上げて攻めてました。

――対戦相手が女の子だと戦い方が違うんでうね。

女の子って喧嘩でも殴り合うことってなかなかないから、試合になるとみんな緊張してるんですよ。だからこそ、最初からどんどん攻めると相手がビビって手を出てこないので、そのまま勝ちに持っていくようにしていました。

――公式戦に出場したことは?

5年生のときに1度だけアマチュアジュニアの関東大会に出場しました。

――そのときの成績はどうだったんですか?

女の子のボクサーは3人しかいなかったんですけど、私はシードだったので初戦が決勝だったんですよ(笑)。しかも、ふたりのうちのひとりが篠原光(※)さんという、全国でもいちばん強い女の子で。その子が運営しているブログを私もよく見ていたくらい、憧れの存在だったんです。偵察も兼ねて試合を観ていたら30秒もたたないうちに相手をKOしちゃって、正直戦いたくなかったですね(笑)。

※アマチュアジュニアボクシング大会で無敗(21勝19KO)、5連覇を達成。日本ボクシング連盟のランキングにおいて、ジュニア女子のライトフライ級チャンピオン(2019年3月時点)

――篠原さんとの試合はどうでしたか?

勝負するからには勝ちたかったんですけど、2ラウンドで負けちゃいました。アマチュアジュニアのルールでは、パンチを受けてアゴが上がったらダウン扱いになって、2回ダウンしたら負けになるんですけど、1ラウンド1分30秒くらいで1回アゴが上がっちゃって。そのラウンドは乗り切ったんですけど、2ラウンド目はダメでした。負けた後、悔しくて泣いていたら篠原さんが挨拶に来てくれて。強いのに性格もいいのかよと思いました(笑)。何も敵わなかったですね。

――強い選手との違いはどこにあるのでしょうか?

とにかくパンチが速かったです。それまでは、女の子と戦ったときは全部KOで勝ってきたから、初めて負けたのはショックが大きかったです。調子に乗ってた部分もあったのかもしれませんね。

後編:Good Tears・高橋真由「ハードなトレーニングをしてきたからアイドル活動も頑張れます」(後編)

[プロフィール]
高橋真由(たかはし・まゆ)/Good Tears
2002年9月17日生まれ、埼玉県出身。2017年、ファッション雑誌「Popteen」主催のオーディションで準グランプリを獲得。同年、「ラストアイドル」(テレビ朝日系)に挑戦し、同番組発のユニット・Good Tearsメンバーとして活動している。特技は6年続けているボクシングと変顔。
【公式Twitter】https://twitter.com/good_tears_mayu

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:玉村敬太>

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