背中筋トレ「ベントオーバーロウ」のやり方・重量・効果的に効かせるコツ[トレーナー解説] (2/3)
ベントオーバーロウはどこに効く?
まずは、ベントオーバーロウがどんな部分に効くのか、確認してみましょう。
ベントオーバーロウで鍛えられる筋肉
ベントオーバーロウで刺激される主な筋肉は以下の通りです。
- 広背筋
- 僧帽筋
その他にも補助的に以下などの筋肉が刺激されており、背中全体を鍛えるのに効果的なエクササイズといえます。
- 脊柱起立筋
- 上腕二頭筋
ベントオーバーローイング、ベントオーバーロー、ベントオーバーロウ……どれが一般的な呼び方なの?
エクササイズには同じ動きでも、名前がいろいろあるものがあります。
ベントオーバーロウにも、「ベントオーバーロー」「ベントオーバーロウイング」などいろいろな呼び方がありますが、どれも同じです。
「ベントオーバー」とは、股関節と膝を曲げ、体を前傾させた姿勢のことを指し、「ロウ」とは、引っ張るという意味です。ロー、ローイングも引っ張るという意味なので、どれも同じ意味なのです。
どれが正式であるというのはないので、自分の呼びやすい呼び方で問題ありません。ここでは「ベントオーバーロウ」で統一しています。
ベントオーバーロウの効果と行うメリット
ベントオーバーロウにはどのような効果があるのでしょうか。
効果とメリット1 厚みのある背中を作る
ベントオーバーロウで主に鍛えられる広背筋は、広い背中を作るために欠かせない筋肉です。
背中のトレーニングでは、広い背中を作るのに効果的なエクササイズと、厚みのある背中を作るのに効果的なエクササイズに分ける場合がありますが、ベントオーバーロウは、厚みのある背中を作るのに効果的です。
●背中を鍛えたい場合、ベントオーバーロウと懸垂(チンニング)どっちがいい?
数ある背中のエクササイズの中から行う種目を選択する場合、先述の通り、背中の厚みを作りたいか、広い背中を作りたいかを考慮して選ぶのもテクニックの一つです。
その場合、以下の通りに覚えておきましょう。
- ベントオーバーロウ → 厚みのある背中を作りやすい
- 懸垂 → 広い背中を作りやすい
どちらのエクササイズが優れているというわけではありませんので、目的に合わせて、または両方を組み合わせて行うのが良いでしょう。
効果とメリット2 姿勢が良くなる
背中全体を刺激できるベントオーバーロウは、良い姿勢の保持や姿勢の改善に役立ちます。
背中の筋肉は、重力に対抗して姿勢を保持するために働く “抗重力筋”が多く、猫背などの姿勢の悪さは、脊柱起立筋や僧帽筋の筋力低下などで起こる場合があります。
その場合、抗重力筋を鍛えることで、良い姿勢を保つことができるようになります。