2025年1月21日
「シットアップ」と「プランク」、腹筋を割るならどっちが効果的? (2/3)
シットアップを何回も行う弊害として、当たり前のことですが「腹筋が非常に疲労してしまう」ことが挙げられます。
「鍛えているのだから筋肉が疲労しても良いのでは?」と思うかもしれません。しかし問題は、疲労した腹筋以外の部分を使って、シットアップ動作を形だけこなそうとしがちなことです。
そう、チーティングをしてしまうのです。
疲れてくると無意識にチーティング(ズル)しがち
シットアップをたくさんこなしているように見えて、実は股関節まわりの筋力だけを使って体を起こしているということはよくあります。
シットアップの後、腹筋は筋肉痛にならないのに、腰や足の付け根が痛くなった人は、股関節まわりの筋肉で体を起こしている可能性が考えられます。
理由3 シットアップは故障のリスクも高いため
効果が小さいだけならよいのですが、シットアップは正しい方法で行わないと、故障のリスクが高くなります。
そして回数をこなしていくうちに、フォームも崩れていくものです。
背骨に負担がかかり、腰痛や背中の痛みに繋がることもある
通常のシットアップの姿勢は、背中と腰を地面や床に押しつけるため、本来なら自然に湾曲している脊柱に過大な負荷がかかります。
その結果、腰痛を引き起こす可能性が大きくなります。
背骨にある椎骨間にも強い圧力がかかり、その部分のディスク(椎間板)に悪影響が及ぶことも。
それを避けるためには、BOSUやバランスボールなどの器具を利用してシットアップを行うのも方法のひとつです。
首にも負担がかかり、痛みに繋がるおそれ
また、シットアップによって首の痛みが起こることもあります。回数をこなすうちに、勢いをつけようと頭部を前後に振る動きになるためです。
頭部は人体でもっとも重い部分。それを細い首で支えているわけですので、その負担に耐えられなくなるのです。
ここまでシットアップの弊害を見ていきましたが、ここからは「プランク」がシットアップより腹筋強化にオススメである理由を見ていきましょう。