
かけっこ(徒競走)が格段に速くなる!スタートダッシュのコツを掴む4つのトレーニング (3/3)
3)坂ダッシュ
平地だけでなく、坂道で走るのもスターダッシュのトレーニングになります。坂は傾斜があるため、走る際に自然と前傾になりやすいでしょう。
また、坂道では平地より、ハムストリングス(太もも後ろ)の筋肉を使って身体を押し出すような動きが求められます。そのため、斜め後ろ方向への着地・押し出す走りとなり、スターダッシュでの加速が強化されるのです。
ただし坂道は平地より走ることが難しく、後半失速したり腰が曲がってしまう人が少なくありません。まずは傾斜が緩く短めの距離から始め、少しずつキツい坂道に挑戦していくとよいでしょう。
4)変則スタート
スタートダッシュでは、スタートの合図に対する反応速度も非常に重要です。
「ヨーイ、ドン!」の合図にうまく反応できないと、スタートした瞬間すでに他の人は走り出して前にいる……ということになりかねません。1秒に満たない世界で競う短距離走において、これは大きな痛手です。
いろいろな姿勢から走り出すトレーニングがおすすめ
反応速度を上げるためには、変形スタートがオススメです。これは、うつ伏せや仰向け、長座などいろいろな姿勢から走り出すトレーニングです。ビーチフラッグをイメージするとよいでしょう。
このとき、スタートの合図は走る人から見えない場所で行うことが大切。あくまでスタートに集中し、耳から聞こえた音に反応して身体を動かします。
スタートのタイミングは、合図するスターターによって異なるものです。そのためトレーニング時にも、わざとタイミングをずらしてあげると効果的。
どんなタイミングでも、音に反応し瞬発的に走り出せるように練習してください。
室内でもできる!
なお、室内でも類似トレーニングが可能です。立位の状態でスターターに背を向ける、あるいは目を閉じておきましょう。
スターターは、任意のタイミングで「パンッ!」と手を叩きます。この音が聞こえた瞬間、ジャンプするなど身体を動かすのです。
集中と反応を繰り返すことで、反応速度が向上していくでしょう。
かけっこで差をつけるならスタートダッシュを練習しよう
走り込む練習は、学校や習い事などでよく行われます。
しかし“スタートダッシュ”は重要であるにもかかわらず、集中してトレーニングする機会は少ないでしょう。だからこそ、かけっこで差をつけるポイントになるはずです。
短時間、中には自宅でも取り組めるトレーニングがありますので、ぜひ実践してみてください。
筆者プロフィール
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com
<Text & Photo:三河賢文>