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筋トレにおける「オールアウト」の意味は?どれくらい筋肉を追い込めば体験できる?メガロストレーナーが解説

 ボディメイクに勤しむトレーニーたちが疑問に思っていることをピックアップし、トレーナーにぶつける本企画。今回は「筋トレにおけるオールアウトとは」について、スポーツクラブメガロスのトレーナーが解説します。

Q.トレーニーの間でよく「オールアウト」という単語を聞きますが、どういう意味でしょうか。また、オールアウトの判断基準も知りたいです。

A.エネルギーの枯渇や疲労物質の蓄積によって生理学的に運動を継続できなくなる状態を、“オールアウト”と呼びます。10秒程度の休憩後、再び実施し、1レップ程度で運動ができなくなることで判断可能です。

 「人間の筋肉には、運動に必要なエネルギーを作る(蓄える)システムが備わっています。エネルギーの枯渇や疲労物質の蓄積によって生理学的に運動を継続できなくなる状態を“オールアウト”と呼びます。

◆運動に必要なエネルギーを作る(蓄える)システム

1.筋中にあるATP(アデノシン三リン酸:エネルギーの貯蔵・利用にかかわる物質)のみを利用
オールアウトの目安は1~3RM程度(1~3回しかできない最大重量)。

2.ATPの分解と再合成による、強い筋収縮エネルギーを利用
筋中に蓄えられているATP(アデノシン三リン酸)とCP(クレアチンリン酸)の枯渇により、エネルギー出力が低下。運動終了後の呼吸回復により再充填される。クレアチンの摂取により回復効果が高まると言われている。 オールアウトの目安は6~10秒間ほど。高重量ウェイトトレーニングで3~5RM程度(3~5回しかできない最大重量)。

3.蓄えられている糖質(グリコーゲン)の乳酸分解による、強い筋収縮エネルギーを利用
筋肉中や肝臓などに蓄えられている糖質(グリコーゲン)を乳酸に分解することで、強い筋収縮エネルギーを得る。乳酸の蓄積による筋のPH低下(アシドーシス)により、筋収縮エネルギーの継続が困難になる。抗酸化サプリメント摂取で回復効果が高まると言われている。オールアウトの目安は40~50秒ほど。中重量ウェイトトレーニング(負荷重量65%/1RM)でスロートレーニング50秒(5秒×8回)など。

実際のトレーニングの場面では、これらのエネルギー生成過程が連続で利用されます。オールアウトしたか否かは、10秒ほどの短時間休憩(ショートレスト)後に再度行い、1レップ程度で再び運動継続ができなくなることで判断可能です。

筋疲労・内分泌・骨結合組織といった身体へのストレスがかなり強いため、オールアウトは週に1回程度が限界と言われています。遅発性の筋肉痛も伴いますので、5~7日の回復サイクルを十分に取り、傷害のリスクを回避しながら、筋刺激を組み合わせて効率的にトレーニングしましょう」(阿部さん)

関連記事:筋トレ後に起こる「超回復」とは。効率よく筋肉を作るトレーニングの頻度・休む期間・1週間メニュー例

・参考文献
厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary-summaries/s-energy

[プロフィール]
阿部佳之(アベ・ヨシユキ)
フィットネス事業部(メガロス恵比寿ゼロプラス、メガロス市ヶ尾)に所属。MCSPパーソナル・トレーナー。

記事協力
・スポーツクラブメガロス
・公式サイト https://www.megalos.co.jp/

<Text:編集部/Photo:Getty Images>

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