
朝ラン時の朝食、いつ食べるのがベストなの?おすすめのタイミングや食事メニューをランニング専門家が解説 (1/3)
- 健康
- 2020年12月4日
これから朝に走ろうと思っている方や、すでに毎朝ランニングを日課にしているという方も、もしかしたら疑問に思っているかもしれない“朝ラン時の朝食はいつ食べるといいのか”問題。走る前に食べるか、走った後に食べるか。なかなかに悩ましいところだと思います。
朝ランの効果を最大限に上げる朝食のタイミングやメニューとは。Japanマラソンクラブの管理栄養士で、ジョギングインストラクターでもある深野祐子さんに聞きました。
朝起きてすぐ走っていい? 朝ランを始めるタイミング
限られた朝の時間。出勤時間を逆算しつつ、起き抜けにランニングウェアに身を包み、外に飛び出してはいませんか? まず、朝ランは起床後どれぐらいでスタートするのがベストなのでしょうか。
朝ランはカラダが「走るモード」になってから
「起床後すぐのカラダは血圧の変化が大きく、体温も低い状態で<走るモード>にはなっていません。また、就寝中にかいた汗で水分不足状態でもあり、目覚めてすぐのランニングはおすすめしません。起床後20〜30分ほど置いて、カラダを<走るモード>に切り替えてからスタートするのがおすすめです」(深野さん)
起床後は必ず1杯の水(もしくは白湯)で水分補給、背伸びや深呼吸をして全身に血液をめぐらせる、走る前のエネルギー補給をする。目覚めたら、身支度をしながらこれらを行うとよいとのことです。
朝食は走った後に摂るのが望ましい
「朝ラン前は、バナナなどの軽食やエネルギー補給できる飲みもの程度にとどめ、ランニング後に朝食を摂ることをおすすめします」(深野さん)
ランニング後の食事がよい理由としては、消化不良による腹痛を起こす場合があるため。どうしてもランニングの前に食事をする場合は、体質にもよりますが、2〜3時間前には済ませておいた方がよいとのこと。これはハードルが高い! 朝ラン前にこれをクリアするのはほぼムリ〜! ということはズバリ、朝食は朝ラン後がベストと言えるでしょう。
走る前におすすめのエネルギー補給食
起床後はエネルギーが不足している状態で、エネルギーの補給をすることで効率よく走ることができるのだそう。走る前のエネルギーチャージ、どんな食材がおすすめなのでしょうか。
バナナやおにぎり、シリアル、ドリンクなどがおすすめ
「朝ラン前は、100〜200kcal程度の軽食もしくはエネルギー補給のできる飲みもので起床後のエネルギー不足を補うようにします。軽食ならバナナのほか、おにぎりやロールパン、シリアルバーやグラノーラなど。飲みものならオレンジやグレープフルーツジュース、豆乳、ヨーグルトドリンクなどです」(深野さん)
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深野さんが「余談ですが……」と教えてくれたのは、フルーツと甘酒を1:1でミキサーにかけたスペシャルドリンク。栄養価の高い甘酒は、ランニング前後におすすめだそう。エネルギーチャージメニューに加えておきましょう。
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