筋トレで本当に痩せるのか。なぜ「意味ない」説が出る? (2/2)
「筋トレは意味ない」説を斬る! 筋トレで痩せるための5か条
筋トレは痩せるために有効ですが、それだけをやっても効率よく痩せることは難しい。筋トレで痩せるためには、どんなことを意識すると効果的でしょうか。
1.栄養不足だと筋トレ効果が出ない! 食事は3食とろう
3食の食事内容は重要です。
ダイエットの際に食事を抜く方がいますが、食事を抜いてしまうと栄養が行き渡らずトレーニング効果が出にくくなったり、トレーニング時にエネルギー不足で筋肉を分解したりするなど、せっかく鍛えた筋肉が落ちてしまう可能性があります。
先ほども紹介したように、筋トレで痩せるなら筋肉量を増やすことがキーとなります。
筋肉を成長させてくれるのは、トレーニングと食事です。筋トレで刺激した筋肉に十分な栄養を与えるため、栄養バランスのよい食事を3食とる必要があるのです。
2.有酸素運動も合わせて行い、脂肪を落とそう
効率よく痩せたいのであれば、筋トレにプラスアルファで有酸素運動を行うことが有効です。
筋トレは筋肉の肥大や強化を目指すものですが、エネルギーを消費するという面では有酸素運動を取り入れることで、脂肪を効率よく消費することが可能です。
また、筋トレ後に有酸素運動を行うと、より多く脂肪燃焼によってカロリーが消費されるという意見も少なくありません。
ジョギングやウォーキングなど、筋トレ後でもできる有酸素運動がおすすめです。
3.意識改革という目線でジムを契約しよう
ジムを契約することも有効です。
ジムにはダイエット目的の人から筋肉を肥大させたい人まで、幅広い人たちが利用しています。
筆者もそうですが、意識が高い人たちが集まるジムで筋トレすることで、自分の意識の向上とトレーニングの集中力の維持が向上しやすくなります。
また、ほかの利用者が行っている筋トレ方法を真似したり、個人では揃えにくいマシンを利用することで、身体へ常に新しい刺激を与えることが可能です。
ジムを契約することは費用もかかりハードルが高く感じる人もいるかと思いますが、今はチョコザップなど値段が安いジムも多く出ています。筋トレで本気で痩せたい人なら選択肢のひとつと言えるでしょう。
4.自宅でできる筋トレメニューを習得し、三日坊主を防ぐ
ジムだけで筋トレを行うことも有効ですが、ジムへ行くことにハードルを感じて定期的なトレーニングができない、三日坊主が心配な人も多いでしょう。
毎日、すぐできるという視点では、自宅筋トレも押さえておきましょう。
ダイエットも筋トレも継続的が大切。自宅筋トレで運動のハードルを低くし、三日坊主対策のひとつにします。
次項では自宅で行える筋トレメニュー例について紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
5.効率を考え、大きな筋肉をメインに鍛えよう
痩せるために筋トレを行う場合、大きな筋肉を鍛えるようにしましょう。大きな筋肉を鍛えることで、基礎代謝が向上しやすくなるからです。
具体的には、以下のような部位を鍛えましょう。
- 胸(大胸筋)
- 肩(三角筋)
- 背中(広背筋)
- お尻(大殿筋)
- 太もも前(大腿四頭筋)
- 太もも裏(ハムストリングス)
大きな筋肉を狙った筋トレは回復に時間を要します。
また、重量をかければかけるほど筋肉に負荷がかかるので、筋肉痛の部位は筋トレをせず、別の部位を鍛えるようにします。
筋トレの頻度はどれくらい? 目安は週3
筋トレを行う頻度として、週に2〜3日程度が良いでしょう。
トレーニングを行う頻度はその人の目的によって異なり、身体のシェイプアップであれば2〜3回のトレーニングで十分です。
ただし、筋肉痛の部位はトレーニングを避け、別の部位を鍛えるようにしましょう。
また、週に2〜3回の頻度で先ほど紹介した筋トレ+有酸素運動で行うと、さらに効果的です。
ダイエット目的で筋トレを行う場合、どこを鍛えれば痩せやすくなる?
先ほども触れましたが大きい筋肉の部位です。
大胸筋や背中、下半身などの部位を鍛えることで、筋肉量が増え、基礎代謝の向上が効率よくなされます。
初心者でも簡単!自宅でできる筋トレメニュー5選
ここからは、自宅でできる筋トレメニューについて紹介します。
スクワット
スクワットは大腿四頭筋やハムストリングス、大殿筋といった身体の中で一番大きな筋肉を狙ったトレーニングのため、基礎代謝の向上やヒップアップなどの効果が期待できます。
プランク
プランクは体幹を鍛えるトレーニングで、インナーマッスルに負荷を与えていきます。鍛えるメイン部位は体幹ですが、背中や肩、腹筋など広範囲の筋肉に刺激を与えることができます。
しかし、効果を発揮するためには正しいフォームで行うことがなにより重要です。
疲れてくるとお尻が上がったり腰を反ったりするケースがあるので、姿勢を確認しながらトレーニングを行ことがベストでしょう。
ヒップリフト
ヒップリフトはお尻をメインに、太ももやハムストリングなど下半身全体を鍛えるトレーニングです。
大きな筋肉が集まる下半身を鍛えることで痩せやすい身体を目指せる以外にも、姿勢やボディラインが綺麗になるといった効果も期待できます。
ランジ
ランジは足から太もも、お尻の引き締めを狙うことができ、ボディメイクに最適なトレーニングです。
スポーツを行っている人にもおすすめで、下半身を使うバスケットボールやサッカーなどを行っている人も取り組みたいトレーニング。
自重ではなく、ダンベルを持ちながら行い、負荷をかけていきましょう。
シットアップ
シットアップは主に腹筋(腹直筋)を鍛えるトレーニングです。
腹筋不足の人は、太ももを掴みながら行うことで、身体に余計な負荷を与えずに行うことができます。
楽にできるようになったら、ダンベルをお腹に置く、両手で持つなど重りなどを活用して、腹筋に最大限の負荷をかけて行うようにしましょう。
「筋トレだけで瘦せる」のではなく、筋トレ「も」取り入れることでダイエットの効率化アップ
効率よく痩せるためには、筋トレを取り入れましょう。筋肉が成長し、基礎代謝の向上やボディパーツを整えることができます。
また、本記事で紹介した筋トレは自宅で行える自重トレーニングばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者プロフィール
溝渕恵大
本業はサイト運用を担っており、副業ではフリーライターとして150本以上を執筆。体が変化することを楽しみに筋トレを日々の日課としており、週4ペースで朝8時からウエイトトレーニングに励んでいる。朝にトレーニングをおこなうことで、ボディメイクだけでなくその後の仕事が捗ることを実感し始めてから、朝トレがやめられない。
監修者プロフィール
なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック
院長 樋口直彦 先生
帝京大学医学部卒業後、いくつかの病院で勤務し、院長を経験後、2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグ「サントリーサンバーズ」のチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
医療法人藍整会 なか整形外科
京都北野本院 https://www.naka-seikei.com
京都西院リハビリテーションクリニック https://nakaseikei.com
<Text:溝渕恵大/監修:医療法人藍整会なか整形外科/Edit:編集部>