連休明け、会社に行きたくない!罪悪感なく休む方法(言い訳)を考えてみた (2/3)
どうしても会社に行きたくないなら休んでもいい? 多少無理しても行くべきか、判断基準とは
「適応障害」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
私たち、産業カウンセラーはメンタルヘルスカウンセリングや、ストレスチェックアンケートを社内で実施します。その際、会社に行きたくないと言われる方には、具体的に何が原因となっているのかを面談を通して聞き取りをします。
8割以上の方が、社内の人間関係、コミュニケーションの問題を話されます。また、その際、不眠症状や継続した疲労感という身体症状の出ている方には、産業医と相談して休職していただきます。休職時には精神科への受診も勧めています。
精神科では、DSM-5という精神疾患の診断・判断マニュアルがあり、それに則って「適応障害」や「うつ病」の診断を出します。
たとえば、適応障害の診断基準は以下になります。
1. はっきりとしたストレスの原因があり、ストレスが始まって3カ月以内に症状が出現
2. ストレスの原因には不釣り合いな程度の症状・苦痛または、社会的・職業的な生活への著しい障害
3. 他の精神疾患では説明がつかない
4. 正常な死別反応(通常は死別後2カ月で死別のストレスは収束すると言われている)ではない
5. ストレスの原因から解放されると、症状は6ヶ月以上持続しない
上記のすべてに当てはまる場合、適応障害と診断されます。
すべてに当てはまらないにしても、身体症状や、心理面での苦痛が、2週間以上継続している場合は、我慢せずに精神科受診をおすすめします。精神科を受診することで、休む理由もできるかと思います。
会社に行きたくない理由が、甘えやわがままではなく、心身症状を伴った病気や障害として出ているのであれば、治療が必要になります。治療をして、回復してから、社会の一員として働いて頂いたほうが、効率も良いと思います。
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