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四十肩&五十肩の治し方|症状、原因、予防法、ストレッチを徹底解説[医師監修] (1/3)

 ある日突然、片方の腕が上がらなくなった! 腕を回すと痛い! それは四十肩(五十肩)かもしれません。四十肩とは中年以降に多く見られる肩の関節の病気で、痛みがあり腕を大きく動かすことができなくなるため、服を着るのが辛い、棚の上の物が取れないなど、日常生活にも支障が出てくるので厄介です。

 そこで四十肩や五十肩はどんな病気か? 痛くなったらどうすればいいのか? などの疑問を整形外科医&カイロプラクターの竹谷内康修氏に症状から治療法、注意点までを聞きました。奇しくも「五十肩のリハビリ真っ最中」である筆者の体験談も交えながら、わかりやすくご紹介します。

そもそも四十肩・五十肩とは? これが四十肩の初期症状

 四十肩あるいは五十肩とは、肩の関節の周りの組織が炎症を起こし、痛みをともなったり、動く範囲が狭まったりする関節の病気で、正式には「肩関節周囲炎」といいます。

 主に中年以降、特に40代~50代を中心に多く見られるため、40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれますが、あくまで俗称です(以降、四十肩と表記)。こう書くと老化による病気のようですが、65歳以上の高齢者では意外に発症は少ないそうです。

 四十肩の大きな特徴は、特にきっかけもないのに肩がひどく痛くなることです。はじめは「なんとなく違和感がある」ぐらいなのが、次第に痛みが増していきます。痛みの出方は人によって異なり、数週間で急激に痛くなる人がいれば、数か月かけて徐々にひどくなる場合もあります。

 四十肩はあくまで“関節の病気”であり、筋肉疲労や血行不良などによる“筋肉の痛み”である肩こりとは根本的に異なります。肩こりが首の後ろから背中にかけて幅広い部位が痛くなるのに対して、四十肩の痛みは左右どちらかの肩関節の周囲に限られます。さらに、夜寝ているときに痛くなる「夜間痛」があることも四十肩の特徴です。人によってはひどい痛みのために寝られないことが続きます。

 軽症の場合は数ヶ月すると、肩を動かさなければ痛みはほとんどなくなりますが、今度は肩を動かせる範囲が著しく狭くなります。後ほど詳しく解説しますが、これは治ったわけではなく、関節の周囲が硬くなっているからです。

四十肩は放っておいても大丈夫? やっぱり病院に行くべき?

 肩の関節は、骨・軟骨・靭帯・腱・関節包(かんせつほう)などによって構成され、とても複雑な構造をしています。腕の上腕骨と肩甲骨は腱や靭帯によってつながれており、さらに関節全体を関節包という膜が包み込んで、その内部は関節液で満たされています。

 四十肩とは、これらの組織が炎症を起こして痛みを引き起こし、さらに炎症によって関節包が拘縮(こうしゅく。硬くなること)してしまい、肩が動きにくくなる状態を指します。肩の捻挫や脱臼など大きなケガが発症のきっかけになるわけではなく、むしろ日常的に重いものを持ったり、過度な運動をしたりするなど、軽微な損傷の積み重ねが一因ともいわれています。

「四十肩はよく見かける病気ですが、実はその原因はよくわかっていません。命に関わるような症状ではなく、一般的に1~2年で自然治癒するため、本格的な解明は進んでいないのです。ただし、糖尿病の人は発症リスクが高くなる、という報告はあります」(竹谷内先生)

 自然治癒するからといって、病院に行かずに放置しておくのは危険です。肩関節に関係した疾患には腱板断裂(けんばんだんれつ)や、石灰沈着性腱板炎のほか、ちゃんとした治療が必要な病気が数多くあるからです。また、四十肩でも重症の場合は痛みがひどく、動かない肩を無理やり動かせば組織を痛めてしまう恐れもあります。

 「四十肩かな?」と思ったら、まずは整形外科で診断を受けましょう。早期診断・早期治療は痛みを軽減し、早い回復を期待できます。

次ページ:四十肩の症状と治療法とは?

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