
1番痩せる運動は?消費カロリーが高い「ランニング・自転車・水泳」で考える (4/4)
コストや手間が低い有酸素運動は?
ランニングがもっともコストが低い
ランニングを始めるときに必要なものは、走りやすい靴と服装のみ。高性能ランニングシューズなど高価なものもありますが、それでもサイクリング用自転車を新たに購入するよりは安いでしょう。自転車は常に部品などのメンテナンスも必要になりますので、そのコストと手間も見逃せません。
水泳も必要なものは水着とキャップ、ゴーグル程度です。しかし、泳ぐためのプールを確保しなくてはいけません。そのためにはジムなどの会員になるのが普通ですし、施設の営業時間や場所などの制約もあるでしょう。
なお、自転車を屋外ではなく、固定自転車にした場合も事情は水泳と同じになります。
故障のリスクとコスパ、どれを重視するか
ランニングと自転車、水泳は、どれを選択しても健康とダイエットに効果的です。そのなかで、ランニングには着地衝撃によって関節がダメージを受けやすいというデメリットがあります。関節炎などの故障歴がある、あるいはリハビリ中の人は、水泳や自転車が良いかもしれません。
もしランニングが他の2つより優れているとすれば、それはコストパフォーマンスと取り組みやすさではないでしょうか。
参考文献:
*1.
Calories burned in 30 minutes for people of three different weights
*2.
Association between active commuting and incident cardiovascular disease, cancer, and mortality: prospective cohort study
*3.
Running may be better than cycling for long-term bone health
*4.
Immune and inflammation responses to a 3-day period of intensified running versus cycling
[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
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<Text:角谷剛>