ウェルネスフード
2021年10月4日

「特定保健用食品(トクホ)」と「機能性表示食品」って何が違うの? (1/2)

 コンビニやドラッグストアの棚にズラリと並んでいるお茶やジュース、飲料水たち。その中には「特定保健用食品(通称トクホ)」の文字とマーク入りの商品も見かけます。

 今さらですがこのトクホマーク、ついていると何が違うのでしょうか。また同じくらいよく見かける「機能性表示食品」との違いとは。

特別保健用食品(トクホ)とは

 トクホとは、カラダの生理学的機能などに影響を与える“保健機能成分”を含んだ食品を指し、その成分を食べたり飲んだりすることで特定の保健の用途に効果を期待できるものを言います。

 特定の保健の用途があることを表示したいときや、トクホのマークを表示するためには、消費者庁による審査を受け、認可を受けなければなりません。

トクホにも種類がある

 トクホのお茶の効能は大きく5つに分けられ、主に生活習慣病予防に適するとされます。

・脂肪を減らすのを助ける

 特定の成分によって、からだについた脂肪を分解・消費しやすくし、ダイエット効果も期待できるタイプです。さらに、内臓脂肪メインのタイプと、内臓脂肪&皮下脂肪を合わせた体脂肪全体をターゲットにした商品と分かれることも。

商品例:花王「ヘルシア緑茶」、サントリー「伊右衛門 特茶」など

・脂肪の吸収を抑える

 ウーロン茶特有の成分「ウーロン茶重合ポリフェノール」によって脂肪の吸収を抑える働きが期待されているタイプで、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えてくれます。

 カラダに脂肪がつきにくいことも特徴なので、脂肪の多い食事が多い人、血中中性脂肪が高めの人の食生活改善におすすめです。

商品例:サントリー「黒烏龍茶」

・糖の吸収をおだやかにする

 糖質を多く含む食品を食べると食後の血糖値が急激に上昇しやすく、太る原因にもなります。このタイプは、さまざまな成分によって食事に含まれる脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにしてくれます。

 食後の中性脂肪値や血糖値が気になる人におすすめです。

商品例:日本コカ・コーラ「からだすこやか茶W」、ヤクルト「蕃爽麗茶」など

・コレステロールを減らす

 たとえば伊藤園の「2つの働き カテキン緑茶」は、緑茶のカテキンの中でも脂肪とコレステロールの吸収を抑える働きがあるガレート型カテキンを多く含むことで、「血中コレステロールを減らす」と「脂肪の吸収を抑える」を両立したタイプです。

 とくに悪玉のLDLコレステロールを減らすことが期待できます。

商品例:伊藤園「2つの働き カテキン緑茶」

・血圧の上昇を抑える

 血圧が高めの人に適したタイプのトクホです。たとえばサントリーの「胡麻麦茶」は、血管を収縮する物質を生成する酵素の働きを阻害する「胡麻ペプチド」を含んでいるので、血圧を抑える効果が期待できます。

商品例:サントリー「胡麻麦茶」

 トクホのお茶は、食事の中の糖や脂肪の吸収を抑えるものが多いため、基本的には食事中に飲むとよいでしょう。また、運動と組み合わせて飲むとさらに効果が期待できます。

引用記事:「トクホ(特定保健用食品)」のお茶、ダイエットにおすすめなのはどれ?効果的な飲み方は?[管理栄養士監修]

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