フィットネス
2024年6月21日

大腿四頭筋の筋トレ|太ももの筋肉を鍛えると、どんなメリットがある?[トレーナー解説] (2/3)

大腿四頭筋とは。どこの筋肉?

まずは、筋トレを行う前に、大腿四頭筋について解説していきます。鍛える部位について知ることで、筋トレを効果的に行う「意識性の原則」が働きます。

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大腿四頭筋は、太ももの表側に付着している筋肉です。読み方は「だいたいしとうきん」。名前に4がついている通り、以下の4つの筋肉で構成されています。

  • 大腿直筋
  • 内側広筋
  • 外側広筋
  • 中間広筋

それぞれ付着部が少しずつ変わりますが、骨盤や大腿骨から脛骨にかけて走行している筋肉です。

大腿四頭筋の働き

大腿四頭筋を構成する4つの筋肉は、少しずつ働きが異なります。

大腿四頭筋の構造

大腿直筋

大腿四頭筋の中で唯一、股関節と膝関節をまたいでいる多関節筋です。膝関節を伸ばす、股関節を曲げる働きをします。大腿四頭筋のもっとも表層にある筋肉です。

内側広筋

大腿四頭筋の内側に位置する筋肉で、膝関節を伸ばす、膝を安定させる働きをします。

外側広筋

大腿四頭筋の外側に位置する筋肉で、膝関節を伸ばす、膝を安定させる働きをします。

中間広筋

内側広筋・外側広筋とともに、深部に付着している筋肉です。大腿四頭筋の中央に位置する筋肉で、膝関節を伸ばす、膝を安定させる働きをします。

大腿四頭筋は、人体の中でもっとも大きい筋肉であり、大きい力を発揮できる筋肉です。


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大腿四頭筋を鍛えるメリット。大腿四頭筋を鍛えるとどんな効果があるの?

大腿四頭筋を鍛えることで、どのような効果があるのでしょうか。ここでは、大腿四頭筋を鍛えるメリットを紹介します。

基礎代謝量の向上

大腿四頭筋は、人体の中でも大きいため、エネルギーを多く消費します。そのため、筋トレで大腿四頭筋を肥大させ、筋肉量を増やすことで、基礎代謝量の向上が期待できます。

日常動作が楽になる

大腿四頭筋は、歩く・走るはもちろん、立ち上がる、階段を昇降するなど、日常生活でのほとんどの動作に関与しています。

大腿四頭筋を鍛えておけば、動作が楽になるだけでなく、疲れにくくなります。

姿勢の維持

大腿四頭筋は、立ったり座ったりする姿勢を常に保つために、重力に負けないように常に力を発揮している筋肉です。それらの筋肉を「抗重力筋」といいます。

抗重力筋の衰えは、重力に対抗できなくなり、姿勢が悪くなってしまう原因の一つです。

大腿四頭筋が硬い、衰えるとどうなる? 考えられるデメリット

では、大腿四頭筋が硬くなり、筋力が弱くなることで、体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

関節への負担が増大する

大腿四頭筋は、体重を支える重要な筋肉の一つです。大腿四頭筋の筋力が低下することで、膝への負担が増え、関節痛などを引き起こすリスクが高まります。

関節は消耗品のようなもの。痛みが出てから対処するのでは、治るまでに時間がかかってしまいます。

逆に日ごろからトレーニングを行い、筋力を高めていれば、膝を保護し、健康な体を維持できるのです。

日常動作への悪影響

日頃からよく使う大腿四頭筋が衰えることで、日常動作にも悪影響を与えます。

体の動きにくさや、先述の関節痛などの影響から動きたくなくなり、さらに筋力が低下するという悪循環に陥る場合もあります。

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