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82歳のマラソンランナー中野陽子さんが東京マラソン2018、そして2020年東京五輪で目指すもの【特別インタビュー】 (1/3)

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 マラソンランナー・中野陽子さんは、御年82歳。70歳でマラソンを始め、71歳でホノルルマラソンに出場。マラソン歴は10年で、その間トラック競技にも挑み、マスターズ陸上において日本・世界新記録を次々打ち立てます。

 東京マラソンにはじめて出場したのは2016年。翌年、「東京マラソン2017」で4時間11分45秒というタイムを叩き出し、80〜84歳の部で世界新記録を樹立しました。今年2月25日に行われる「東京マラソン2018」にも参加予定とのことで、大会への意気込みや記録更新のコツを伺いました。

 待ち合わせとして指定された場所は、東京・大田区は多摩川の河川敷。平日のお昼どきでしたが、ランニングしている人が思いのほか多い! 中野さんはよくこの辺りで練習しているとのことですが、姿が見えない……。

 しばらく待っていると、タッタッタとひときわ軽快な足音が聞こえてきました。これはもしや……!?

「遅れてごめんなさいね!」

「中野陽子です。今日はよろしくお願いします」

——よろしくお願いします。ウェアの配色が可愛いですね!

「もともとパタンナーとして働いていたから、変な組み合わせにならないよう、配色は考えていますね。このレッグウォーマーとショートパンツは手作りなんですよ」

▲手作りのレッグウォーマーとショートパンツを履いて走る中野さん

——すごい!

「『東京マラソン2018』では、黒いランニングTシャツを着る予定だから、今日履いてきたショートパンツを合わせる予定なの」

——姿勢もすごくキレイですね。

「姿勢はとっても大事! 生まれもった顔は変えられないけど、姿勢は変えられるから。それに、走るときもキレイなフォームの方がケガも少ないし、見た目もいいですよね。だから姿勢には気をつけているの」

——なるほど、その言葉身にしみます……! では、場所を移動してもっとお話をうかがわせてください。

 ということで、近くの休憩所に移動してゆっくりお話を伺うことに。余談ですが、中野さんの歩くペースがまあまあ早く、筆者は軽く息切れを起こしていました。

「東京マラソン2018」 の目標は“現状維持”

——さて、いよいよ今週末に「東京マラソン2018」が開催されます。気持ちはいかがでしょうか?

「2016年から参加して、今年でもう3回目。それに、6ヶ月前からしっかり調整を重ねてきましたし、緊張したりすることはありませんね。でもたまに、当日会場に着いて、スタートに辿りつくまでに迷ってしまう夢は見ます(笑)。私はけっこう方向オンチなの。はじめて出場したとき、人も多いしどこに荷物を預ければいいかもわからないしで、迷いに迷って、結局トイレに行く時間もなくなったのを覚えています」

——それは怖い体験でしたね。

「それに、2016年の大会では世界記録を狙っていたのもあり、大会前日までメディアの取材を受けたり、当日もテレビが密着していたりと、普段の練習とはだいぶ環境が違っていました。自分では緊張していないつもりでしたが、平常心では走れませんでしたね。最後の38km地点で脱水症状を起こしてしまい、フラフラになりながら走りました。普通の状態で走ることがいかに大事か学びましたね」

——しかし、その失敗を乗り越えて、翌年の「東京マラソン2017」では80〜84歳の部で世界新記録を打ち立てます。

「2016年の失敗から、大変申し訳なかったのですが、メディア関係の取材はすべてお断りさせていただき、練習に集中できた結果だと思います。友人の応援さえも断っていましたから(笑)。『今年こそ絶対に世界記録を更新する』という目標を立てていたので、集中して、ひとりで気楽に走れる環境を作りました」

——今年も記録更新を狙っているのでしょうか?

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