フィットネス
2018年7月5日

理系男子、朝から泳ぐ。初心者のためのスイムトレーニング│あなたのトライアスロン“初挑戦”を応援します! #3 (2/3)

レース本番を意識。海で長距離泳ぐことを想定

 その次は、ヘッドアップ(顔を上げ前を見て進行方向を確認する動き)を入れながらの400メートルスイム練習。ひたすら泳ぎ続けます。ペースを掴みつつ長距離を泳ぐことに慣れるため、前の人が泳ぎ始めたら間髪入れずに次の人がスタートします。実際のレースでも他人とぶつかってしまうことがあるほど混雑している中を泳ぐので、あまり整った環境ではない方が良いのだとか。奥が深いですね。

▲狭いレーンでギリギリすれ違いながら泳いでいきます

 400メートルが終わったとき、淵上コーチから岩渕さんへフォームの修正のアドバイスが。息継ぎのタイミングで顔が腕から離れて上がると下半身がしずんでしまうので、腕に耳をつけるように意識してみては、とのことでした。アゴを引いて肩と耳が触れるところで呼吸ができると、下半身が沈まなくなるそう。ストロークの手のひらの向き、戻すポジションなど、細かい指導が入ります。

▲息継ぎのフォーム修正を手取り足取り

 休憩を挟むことなく、どんどん泳ぎます。次はドリルと呼ばれる反復練習。フォームの安定のために行われます。はじめはサイドキックのドリル練習。サイドキックは、片腕ずつ伸ばし、手のひらを下に向け、顔と体を横向きにして進みます。だんだん下半身が沈みがちになってしまうので、お腹にしっかり力を入れることが大切なんだそう。左右どちらもこなし、バランスよくフォームを整えます。

▲下半身がやや沈みがち。お腹に力を!

岩渕さんはバタ足が若干強めなので、足ではなくお腹に力をかけられるようにするといいのだとか。息継ぎのタイミング、フォームについてのアドバイスが何度かありますが、どうしても息継ぎのタイミングが難しいようです。

 と、そこで淵上コーチのご指導が。腕を動かすのではなく肩を回す感覚で、と動きを一緒にレクチャー。トライアスロンでは上半身の動きが大切になってきます。ストロークと息継ぎが出来なければ波の合間を泳ぎきることができません。岩渕さんも前回のトレーニングで身を以て知っているからこそ、真剣にコーチのアドバイスを受けます。

▲息継ぎのタイミングばっちり。ムダのない動きになってきました

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