
フィットネス
2025年2月7日
懸垂(チンニング)ができない初心者へ!やり方&トレーニングのコツ (4/4)
さらに上級者は「キッピング」にチャレンジ!
ちなみにクロスフィットには、反動を利用して懸垂を数多くこなす「キッピング」というテクニックがあります。
しかしこれを習うのは、まずは先述の「ストリクト」が数回できるようになってからというのが原則です。
▲キッピング
回数を稼ぐだけのトレーニングにならないよう注意!
初心者が懸垂できるようになるまでの時間は個人差があります。その人が持っていた筋力にもよりますし、自分の体を持ち上げるわけですから体重の軽い人ほど有利です。それでもトレーニングを継続さえすれば、誰でも懸垂はできるようになります。
たよく見かけるのが、回数を稼ぐために肘を曲げた状態にまでしか下ろさない人です。そのやり方では、懸垂を何回やったという自己満足は得られるかもしれませんが、懸垂が本来持つトレーニング効果を充分に得ることは期待できません。
あくまでも、肘を完全に伸ばして可動域いっぱいに筋肉を働かせるのが、もっとも効果のある正しい懸垂の方法です。
筆者プロフィール
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani
<Text & Photo:角谷剛>