
ウェルネスフード
2024年1月18日
「野菜ジュースは体に悪い」ってホント?管理栄養士監修 (2/3)
野菜ジュースを飲み過ぎると、どんなデメリットがある?
- 糖質の過剰摂取につながる可能性があり、飲みすぎると太る
- 水溶性ビタミンは製造過程で失われやすいため、含有量が少ないことが多い
- 野菜に豊富な不溶性食物繊維が入っていないことが多い
- 野菜ジュースだけでは必要な栄養素を補えない
一般的な市販の野菜ジュースの場合、野菜を加熱・絞るなどの処理をして、ジュースを製造します。その過程で、水溶性ビタミンや不溶性食物繊維などの量が減少すると考えられます。
製品によっては、これらの栄養素を後から添加しているジュースもあるので、詳しくは栄養表示を確認すると良いでしょう。
野菜ジュースを飲み過ぎると、肌が変色する?
野菜ジュースを毎日飲み続けると、肌が黄色っぽく変色する可能性が考えられます。
これは、柑皮症(かんぴしょう)という症状によるものです。柑皮症は、食品に含まれるβ-カロテンというカロテノイドが体内で蓄積することによって起こります。
β-カロテンは、野菜に含まれるオレンジ色や黄色の色素であり、特にニンジンやカボチャなどの野菜に多く含まれています。
柑皮症になったからといって、体に害があるわるわけではありません。柑皮症は、β-カロテンの蓄積が原因なので、β-カロテンの摂取量を抑えることで、自然と症状が治まると考えられます。
野菜ジュースを毎日飲むと、糖尿病になる?
野菜ジュースを毎日飲むことが、直接的に糖尿病につながるという噂は間違いだと言えるでしょう。
野菜ジュースは、フルーツジュースや清涼飲料水などと比べて糖質量が少なく、血糖値への影響は低い傾向があります。そのため、一般的な野菜ジュースの摂取が糖尿病リスクを高くするわけではないと言えるでしょう。
ただし、過剰摂取すると、カロリーと糖質の過剰摂取につながるため、糖尿病リスクが高まると言えます。飲みすぎには注意しましょう。