ヘルス&メンタル
2023年9月9日

【いざという時のために】心臓マッサージのポイント、位置や回数をチェック!

突然ですが、心臓マッサージのやり方を知っていますか? きっと多くの方が知らないでしょう。(私も全然知りませんでした……)

しかし、「いざ」という時のために知っておいて損はない! ということで、心臓マッサージの方法を『呼吸や心臓が止まったときの応急処置は?』という記事からピックアップしてご紹介します。

心臓マッサージのやり方・ポイント

生存率を高めるためには、正しい方法で行わなくてはいけません。ここでは、心臓マッサージにおけるポイントを4つお伝えしておきましょう。

1.胸骨圧迫は5~6cmの深さ

心臓マッサージは、胸の真ん中である胸骨の下半分を、5cmほど沈むように圧迫します。圧迫する位置も重要なので、事前にしっかりチェックしておきましょう。

2.リズムは1分間につき100~120回

圧迫するリズムは1分間に120回を目安に行いましょう。

1秒間に約2回行うわけですから、思った以上に速いペースで圧迫しなければいけません。それを救急隊員が駆けつけるまで継続させるのはかなり大変です。1人では体力が持ちませんので、複数人で交代しながら行いましょう。

3.胸骨圧迫では胸をしっかりと元の位置に戻す

圧迫を行うたびに、胸を元の位置にしっかり戻すことを意識しましょう。

戻しが少ないと圧迫し続けている形になり、血液の循環がうまく行われません。止まってしまった心臓の代わりに血液を循環させるイメージを持って、適切な圧迫と圧迫の解除を行うようにしてください。

4.胸骨圧迫の中断を最小限に

圧迫の中断が10秒を超えないように気をつけましょう。AEDをセットする時なども、極力圧迫の中断を少なくすることが重要です。

覚えておきたい心肺蘇生法の流れ

ここでは、倒れている人を発見した際の対応について、一連の流れをご紹介します。いざという時のために、しっかり頭に入れておきましょう。

  1. 倒れている人を発見したら、声をかけたり肩を叩いたりして、意識の確認を行います。
  2. 反応がない場合は協力者を求め、119番通報とAED(自動体外式除細動器)の手配を依頼します。
  3. 空気の通り道(気道)の確保を行います。気道確保は、あご先を上に持ちあげ、頭を後ろに傾けるようにします。
  4. 呼吸を確認します。気道を確保したまま、胸が上下に動いているかどうかを目で確認し、呼吸音がするかどうかを耳で確認します。また吐く息が感じられるかどうかも確認します。
  5. 正常な呼吸がない場合は、人工呼吸を行います。相手の鼻をつまんで、胸が上がる程度まで口から息を吹き込みます。
  6. 人工呼吸を2回繰り返しても呼吸が回復しない場合には、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います。胸骨圧迫は毎分約100回のテンポで30回続けて行います。AEDを使用しない場合は人工呼吸と胸骨圧迫を繰り返します。

最近では、人工呼吸より心臓マッサージの方が重要であるということが分かってきました。心拍や呼吸の確認ができない時点で、心臓マッサージを開始するようなガイドラインも発表されています。倒れている人を発見し、心拍や呼吸がないようであれば、すぐに心臓マッサージを開始するようにしましょう。また、1人で対処する場合は人工呼吸を無理に行わず、心臓マッサージを継続させることが重要です。

▼参考サイト
厚生労働省 e-ヘルスネット

※本記事はMELOSで公開された記事『呼吸や心臓が止まったときの応急処置は?「心肺蘇生法(CPR)」の正しいやり方』を再編集したものです。

<Edit:編集部>