2023年10月27日

免疫力アップに欠かせない「2つのポイント」とは (1/3)

早くもインフルエンザの大流行が予測されています。厚生労働省によると、インフルエンザの報告数は昨年同時期比の約312倍。新型コロナウイルスと同じく、予防に意識を向けたいものです。

ここ最近、あらためて注目されている「免疫力」。ウイルスや病原菌などが体内に侵入したとき、体の免疫機能が働く防御システムのことです。

免疫力を高める食べ物は……という話題もよく出ますが、そうしたスポット的な見方ではなく、そもそもカラダの内側から「免疫力」を高めてあげる必要があります。

免疫力を高めるために大切な2つのポイント

「腸内環境」と「自律神経」は、免疫力にかかわる大切なポイントです。

免疫細胞の7割は腸に生息している

「腸は最大の免疫器官」と呼ばれています。

免疫システムを担っている白血球を中心とした免疫細胞の7割は「腸」に生息しているため、腸内細菌(腸内フローラ)のバランスが崩れてしまうと、便秘や下痢、アレルギーなどの原因にもつながります。

そのため、腸内の働きや腸内フローラを整えることは、免疫力強化にとても大切なのです。

「自律神経」と「腸」は深く影響している

体内のさまざまな機能を調整し、維持している自律神経。今年の夏は猛暑でしたから、秋にかけて自律神経が乱れ、体調不良に陥っている人も多く聞きます。

腸脳相関という言葉がある通り、腸と脳(自律神経)は深く影響を与え合っています。そのため、いくら腸内環境を整えても、自律神経が乱れていると、免疫力の低下に繋がります。

昼夜の温度差も激しくなる季節の変わり目は、自律神経のバランスが崩れやすくなるため、免疫力の低下にもつながります。

▼自律神経の専門家監修

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腸内環境と自律神経を整えるのが、免疫力を高めるカギ

というわけで、腸内環境と自律神経、この2つを整えるのが免疫力強化に必要となります。それぞれ対策を見ていきましょう。

まずは腸内環境から。

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