ウェルネスフード
2024年5月14日

納豆ダイエットの痩せるやり方、逆効果な食べ方。朝夜いつ食べる?量はどのくらい? (2/2)

納豆は常温がおすすめ

ナットウキナーゼは熱に弱い性質があるため、加熱せずに食べるのがおすすめです。ただし白いほかほかのご飯程度の熱なら、短時間であれば問題ないそう。

ナットウキナーゼは、50℃前後で徐々に活性を失い始め、70℃以上で不活性化するとされています。ほかほかのご飯の温度は60℃~70℃程度。長時間乗せると不活性化する恐れがありますが、短時間であれば問題ないでしょう。

「納豆は熱いご飯に乗せると栄養が壊れる」ってホント?より

納豆は1日何パック? プリン体には気をつけて

納豆をはじめ大豆の加工品は、プリン体を多く含みます。納豆1パックにはおおよそ57mgのプリン体が含まれています。

大豆のほか、肉や魚介類にもプリン体は多く含まれます。そして、プリン体の過剰摂取は、痛風や腎結石などの原因となる「高尿酸血症」を引き起こす危険性があります。

高尿酸血症・痛風のガイドラインによると、プリン体の1日の目安は400mg。納豆だけを食べている分には心配はありませんが、他の食べ物とのバランスなども考えると、一日1~2パックが適切と考えられます。

食べるのは朝、それとも夜?

旅館での献立などを思い出すと、納豆は朝食のイメージが強いです。これは、栄養価の高い食べ物のため、活動のスタートである朝に食べた方が良いという発想です。

ただ、ナットウキナーゼのところでもお伝えしたように、夜食べるのもOKです。

いつ食べるべきかという手段も大切ですが、食べたいタイミングで美味しくいただくこと、これが健康や美しさに繋がります。

納豆の混ぜ方・タレを混ぜるタイミング

納豆の混ぜる回数とダイエットの相関性はありません。ただ、ナットウキナーゼを効率よく吸収するためには25回以上は混ぜるという番組がありました(※)。

(※)【林修のレッスン!今でしょ】豆腐・豆乳・おからの食べ方&栄養パワーまとめ(林修の今でしょ講座)2022年4月12日放送

また、タレを入れるのは混ぜた後がおすすめです。栄養価そのものは同じですが、納豆のふっくら感が増し、旨味や食感が違ってきます。

これは逆効果!納豆ダイエットのNGなやり方

「納豆しか食べない」。単品ダイエットの分かりやすい罠とは

ひとつの決まった食べ物だけを摂取する「単品ダイエット」という方法があります。朝バナナダイエットなどのように、多くは「○○ダイエット」と呼ばれます。

たしかに、低カロリーの一品だけを食べるのですから、効果は得られることでしょう。しかし、食べ飽きて長続きせずリバウンドしてしまうケースがほとんどです。

なにより、必要なエネルギーが不足したり、栄養バランスを崩してしまうことで、以下のデメリットが懸念されます。

  • 筋肉量の低下により代謝が落ち、脂肪燃焼の効率が低下する(瘦せにくくなる)
  • エネルギー消費を抑えるため身体が省エネモードになり、少しのカロリーでも吸収をよくしてしまう(太りやすくなる)

多くの単品ダイエットが、一時の流行で終わってしまうのも、その証明ではないでしょうか。栄養バランスを崩し、健康を損ねてしまったのではダイエット失敗です。

納豆を食べすぎてしまう

納豆には1パックあたり5gの脂質が含まれています。いくら糖質が低いといっても、脂質1gあたり9kcalですので、当然ですがたくさん食べるとカロリーオーバーにつながります。

先述の通り、納豆は多くて1日2パックまで。もちろん、1日の総カロリーをオーバーしないよう、納豆を入れた分のカロリーは他を減らすなどして調整する必要があります。

納豆と一緒に食べるとよい食材

一緒に食べることにより、栄養の相乗効果が期待できる食材をご紹介します。

オクラ

オクラは食物繊維も多く、腸内環境がより整います。塩もみしたオクラをさっと茹で、納豆に混ぜます。

キムチ

納豆とキムチには、どちらも植物性の乳酸菌が含まれます。継続して摂取することにより腸内環境がより整います。

アボカド

アボカドは食物繊維だけではなく、オレイン酸も豊富に含みます。このオレイン酸は腸に働きかける働きがあり、便秘対策にもおすすめです。

好きな食材と組み合わせて、納豆を扱ったオリジナル料理・創作するのも楽しそうです。ダイエットの成功の秘訣は、我慢ではなく「美味しく、楽しく」です。

また、納豆を食べていれば瘦せるわけではありません。栄養バランスの整った食事と適切な運動はマストです。

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著者プロフィール

佐藤城人(さとうしろと)

心理カウンセラー・心理セラピスト・気功師範。過去にアルコール依存症を患った経験があり、それを克服する過程で40代に再度大学に入学、心理学と出会う。各種依存症やインナーチャイルドを抱える方、さらには摂食障害の悩みなど、これまで10年間で約5000名様の悩みをサポート。摂食障害の回復プログラムの中で「正しさよりも心地良いダイエット法」を提唱する。2019(令和元)年一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会を設立。現在はカウンセラー・セラピストの養成にも力を入れている。https://www.in-ct.org/

<Edit:編集部>

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