【湿布の種類と成分】温湿布と冷湿布、なにが違う?効果的な使い方は? (3/3)
スポーツ後の筋肉疲労は“第二世代の湿布”
スポーツ後に筋肉疲労が気になる場合は、“第二世代の湿布”を使用しましょう。強力な消炎・鎮痛効果があり、筋肉の疲労を軽減する効果が期待できます。スポーツ後に動かすと痛みがあるようであれば、気づかないうちにケガをしている可能性も考えられるでしょう。その場合は“冷湿布”を使用してください。
残念ながら、運動後に湿布を使用したからといって後日起こる筋肉痛(遅発性筋肉痛)を防ぐことはできません。筋肉痛は、しっかり筋肉を動かした証であると認識しておきましょう。
筋肉痛になってしまったときの対処法
アイシングで筋肉の炎症を抑える
運動で熱を持った筋肉に対してアイシングすることで、炎症を抑えることができます。氷嚢やビニール袋に氷水を作り、筋肉に10~20分当てて冷やしましょう。運動直後に行うと効果的です。
ウォーキングや入浴などの軽い運動を行う
筋肉痛が出ているときでも、ウォーキングなどの軽い運動を行うことで血行が促進され、筋肉痛を早く解消することができます。お風呂に入ってカラダを温めるのも効果的でしょう。水の浮力によって抗重力筋の負担が減り、筋肉の緊張が重力から解放されるのです。
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痛みの種類によって使い分けると効果的
痛みの種類によって湿布を使い分けることで、痛みを効果的に抑えることが可能です。もちろん個人差がありますので、自分自身の体に合った湿布を探してみると良いでしょう。
ただし、湿布はあくまでも応急処置のための医薬品です。痛みが長引くようであれば患部以外に原因がある場合が多いので、必ず医療機関を受診するようにしてください。
[筆者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師のほか、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。現在、さまざまなメディアで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会(JATI-ATI)の認定トレーニング指導者
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<Text:和田拓巳/Photo:写真AC>