ヘルス&メンタル
2024年6月23日

なぜ?寝ても疲れが取れない原因と、年齢別の対処法(10代~60代) (3/3)

寝ても疲れが取れないときにおすすめの栄養素

食事面でも、睡眠と疲労回復をサポートすることができます。まずは、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」で示されている通りの摂取基準で、しっかりと栄養素を確保しましょう。

その上でおすすめの栄養素は3つあります。マグネシウム、ビタミンA,B12,D3です。

マグネシウム

マグネシウムには、神経系の活動を低下させ、リラックスさせてくれる働きがあるため、睡眠の質と睡眠時間の改善が期待されています。

ビタミンA,B12,D3

ビタミンA,B12,D3は、マグネシウムと並んで私たちの体温やホルモンの分泌などの基本的なリズムを一定に保ってくれる働きに大きく関わっています。

身体のリズムを整えておくことは良い睡眠のためには必須ですので、不足しがちなビタミンやマグネシウムの摂取はおすすめです。

睡眠ドリンクやサプリメントって効果あるの?

睡眠のためのサプリメントとして、メラトニンはおすすめです。

メラトニンとは、眠りのホルモンとも呼ばれていて、午後5時ごろから徐々に分泌が始まり、体温や血圧を下げ、身体を休息モードに切り替えていきます。そして、日の出とともに徐々に分泌が減り、体温や血圧を上げ、身体を活動モードに切り替えてくれる、そんな身体のリズムを司る非常に重要なホルモンです。

抗酸化作用があるため、海外ではアンチエイジングのサプリメントとしても使用されています。海外ではコンビニや薬局でもメラトニンサプリや飴などが売られており、旅行の際の時差ボケ調整などによく利用されています。

現代はTVやPCやスマホなど、夜も光に溢れています。そうすると身体が休息モードになかなか切り替わらず、メラトニンの分泌が制限されがちです。

そこで、就寝の30分〜1時間前にメラトニンのサプリメントを摂取することで睡眠の質の向上と時間の確保に効果的であると言われています。

監修・執筆者プロフィール

大阪カウンセリングセンターBellflower代表 町田奈穂

同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。

 

<Edit:編集部>

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