バナナダイエットが"アリ”な理由。いつ、何本食べたらいい?[薬剤師監修] (3/3)
いつバナナを食べると、ダイエット効果が高い?
バナナを食べるおすすめのタイミングと、その理由を解説していきます。
朝食のとき
朝食にバナナを摂取するなら、食物繊維を先に食べる「ベジファースト」のように、バナナも食事の前に食べたほうがいいでしょう。
満腹感を得られるため、食べ過ぎ防止に最適で、ダイエット効果が高まります。
また、食物繊維には整腸効果があります。朝にバナナを食べると腸が活発に動き、代謝アップの効果が期待できます。
昼のおやつタイム
バナナは高カロリーなスイーツに比べ低カロリーで満足度も高く、小腹を満たすのに適しています。
おやつの摂取カロリーが相対的に減ることで、ダイエット効果が期待できます。
また、昼のおやつタイムにバナナを摂ると、疲労の回復や不足したエネルギー補充ができます。
さらに、バナナを昼どきに摂取することで、午後以降の活動の集中力を高めることができます。これは、バナナに含まれているビタミンB1の効果です。
ビタミンB1を摂ることで、脳のエネルギー源となるブドウ糖や糖質が、効率よくエネルギーに変換されます。
運動前する30分前
バナナの糖質は消化に20分程度かかるため運動する30分前が、適切な摂取タイミングです。
運動する前におなかがいっぱいにならない程度に、1本を目安に食べましょう。
ビタミンBの効果で、損傷した筋肉の修復が期待できます。また、カリウムによる水分量の調整で、筋肉の痙攣を防ぐ効果も見込めます。
バナナダイエットの効果を高めるポイント
バナナダイエットのポイントを、2つ解説します。
バナナは1日1〜2本を目安に食べる
バナナはエネルギー変換効率のよい果物ですが、食べ過ぎは禁物です。農林水産省によると、1日の果物の目安摂取量は200gとされています(※4)。
バナナの場合、1~2本程度が推奨量です。
果物は低カロリーですが、食べ過ぎるとカロリーオーバーになり、かえって太る原因になります。適切な量を食べて、ダイエットを行いましょう。
バナナを加熱せず、生のまま食べる
バナナは加熱すると栄養価が変化します。とくにビタミンB1は熱に弱いため、加熱調理すると多くのビタミンB1が失われてしまいます。
加熱によってフラクトオリゴ糖という糖が増加し、腸内環境を整える力がアップするなどのメリットもあります。
しかし、バナナ本来の効果を発揮したいなら、加熱せず生のまま食べるのがおすすめです。
バナナはダイエットの強い味方
バナナは気軽に摂取できるうえ、低カロリーでカロリーコントロールもしやすいです。
おやつの代わりになるので、ダイエットのときは心強い味方といえます。食べるタイミングによって、色々な効果が期待できるのもうれしいですね。
ぜひバナナダイエットのコツを押さえて、チャレンジしてみてくださいね。
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監修・執筆者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
<参考>
※1 食品成分データベース「果実類/バナナ/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類」
※2 食品成分データベース「果実類/りんご/皮なし/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン」
※3 食品成分データベース「果実類/(かんきつ類)/うんしゅうみかん/じょうのう/普通/生 - 01.一般成分表-無機質-ビタミン類」
※4 農林水産省「1 果物と健康」
<Edit:編集部>