
体の疲れをとる「アクティブレスト」のメニューとやり方 (1/2)
皆さんは疲れを感じたとき、どのように対処しますか。家でゴロゴロして、カラダを休めている人も多いかもしれません。しかし、それは疲労を改善するために効果的とはいえないでしょう。
実はカラダを動かさずじっとしているよりも、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動などをとり入れることで、コンディションを向上させることができるのです。
今回は、疲労回復効果を高める「アクティブレスト」について解説していきます。
アクティブレストとは
アクティブレストとは日本語で「積極的休養」と呼ばれ、その名の通り積極的にカラダを動かすことによって疲労回復効果を高める方法です。
「カラダを動かすと、さらに疲れるのでは」と思う人がいるかもしれません。しかし運動などでカラダを動かすと、血行がよくなって疲労物質の排出が促され、疲労回復の効果が高まるのです。
実際にプロアスリートも試合翌日を完全休養とはせず、軽い運動・練習(アクティブレスト)をとり入れ、その翌日に完全休養をすることも少なくありません。
一方、カラダを動かさずに休息する方法を「パッシブレスト(消極的休養)」と呼びます。睡眠をとったり、家でゆっくりするなどの疲労回復方法は、このパッシブレストに分類されます。
アクティブレストの種類
アクティブレストにはいくつかの種類があります。
・ストレッチ
疲労が溜まっているときは、筋肉の張りが強く関節の可動域が狭くなったり、筋肉の張りによる違和感や疲労感、痛みなどが現れたりします。
ストレッチを行うことで縮まった筋肉を伸ばして血行をよくし、関節の可動域の改善や筋肉の張りの改善をすることができます。
なお、ゆっくりと筋肉を伸ばすスタティックストレッチでも、カラダを大きく動かしながら筋肉を伸ばすダイナミックストレッチでも、どちらも効果的です。
・軽いエクササイズ
ストレッチ同様、軽い負荷でのエクササイズは筋肉の血行をよくし、疲労回復効果を高めます。
トレーニングしようとすると、本格的に取り組んでしまう人がいるかもしれません。しかし、ここではあくまでも休養のためと割りきり、ごく軽い負荷で行うようにしましょう。
・ウォーキング、ジョギング
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も疲労回復に効果的です。また、一定のリズムで動作を繰り返す有酸素運動は、幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促します。
このセロトニンは精神の安定をつかさどって気分を高揚させる働きを持ち、不足すると精神状態が不安定になります。怒りっぽくなったりうつ病のような症状を引き起こすだけでなく、不眠や過食などカラダにとって悪影響を及ぼすことが知られているのです。
つまり有酸素運動は、心身の疲労を回復するために効果的な方法といえるでしょう。
・入浴
入浴は、水圧・温熱・浮力の効果を活用することで疲労回復を促します。ぬるめの温度のお風呂にゆっくり浸かることで、心身ともにリラックスすることができるでしょう。
疲労感が強い場合は、冷たい水と交互に入る交代浴も効果的です。運動後は、シャワーで済ませる人が多いかもしれません。しかし疲労回復のためにも、しっかり入浴することをオススメします。