下半身の引き締め、体幹強化に効果アリ。初心者でも楽しくダイエットできる「乗馬」の魅力 (2/3)
馬の動きについていくだけで筋力アップ
―― 効果がわかったところで馬にはどうやって乗ればいいのでしょうか。
初めてのときは、まずまたがって馬を歩かせる合図、止める合図の練習をします。馬には3種類の乗り方があって、最初は馬を歩かせる常歩(なみあし)と馬がパッカパッカと小走りするような速歩(はやあし)の練習をします。3つ目の駈歩(かけあし)は、速歩が完璧にできるようになってからの練習になります。
―― 乗り方によって引き締め効果も変わってきますか。
3つの乗り方に共通するのは、馬の背中の真下に重心を置き両脚を馬体にくっつけたままバランスを維持できるかどうかです。この姿勢によってインナーマッスル、太もも、ふくらはぎに効果が現れます。
常歩は4拍子のリズムでゆったり歩きます。速歩は縦に揺れる馬の背でお尻が跳ね上げられるような動きになり、2拍子のリズムに合わせて立つ・座る・立つ・座るを繰り返す、まさに馬上でスクワットをしているような動きになるので、個人差はありますが、太もも、ふくらはぎに加えてヒップの筋肉にも効果を実感できるかも。駈歩では、速歩以上に太もも、ふくらはぎ、ヒップの筋肉を使うことになります。
―― けっこうな筋肉を使うんですね。そのとき運動神経って問題になりますか。
自ら体を動かすのが苦手でも馬が動いてくれますから、乗る人の運動能力によって大きな差が出るということはないですよ。運動神経に自信がない人でも、必ず乗れるようになります。乗馬には慣れが必要です。乗っているうちに自分の体と馬の動きやリズムが合うようになって、馬と一体になって動けるようになると、自然に楽しみながら体が鍛えられていきます。
運動神経は特に関係なく、馬の動きに体を合せていくだけで自然と筋力がアップするなんて素晴らしいのひと言に尽きますね。さらに馬の走り方とリズムがぴったり合うようになったら気持ちよさそう!