ウェルネスフード
2023年11月14日
「オリゴ糖」とは。メリットとデメリット、効果的な使い方|マッスルデリ管理栄養士が解説 (2/3)
便秘解消にはどう?
先述のとおり、難消化性のオリゴ糖には整腸作用や腸内細菌を増加させるなど、いわゆる「おなかの調子をととのえる」はたらきがあります。
大腸に届いたオリゴ糖は、善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、ビフィズス菌を増やすのに役立ちます。
ビフィズス菌が増えることにより、ビフィズス菌が「有機酸」を生み出します。この有機酸が増えると腸内が弱酸性に傾き、腸内の悪玉菌の活動が抑えられ、結果的に便秘改善につながったり、ミネラルの吸収率がアップすると言われています。
便秘解消や腸内環境改善を目的とするのであれば、食物繊維や乳酸菌、発酵食品などと一緒に摂るのがオススメです。
発酵食品
味噌、ヨーグルト、塩麹、醤油麹、漬物、キムチ、チーズ、納豆、甘酒など
食物繊維を多く含んだ食品
ごぼう、さつまいも、こんにゃく、やまいも、大麦、オーツ麦、玄米、枝豆、海藻類、きのこ類など
とり過ぎに注意!
考えられるデメリットとしては「摂りすぎによる不調があらわれるおそれがある」「甘さ控えめのため、使用量が多くなる危険性がある」「砂糖と比べて高価である」などが挙げられるでしょう。摂りすぎると人によってはおなかにガスが溜まったり、おなかがゆるくなる可能性があります。
また、オリゴ糖の甘さが控えめということで、かえって使用量が増えてしまい、知らないうちにカロリーオーバーにもつながりかねません。さらに、砂糖の代わりとして日常使いする場合、金銭的負担が大きくなってしまうので支出面で注意が必要かもしれません。