インタビュー
2018年9月29日

NGT48・長谷川玲奈「私と友だちがきっかけで、地元の野球少女が増えたんです」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#15 (3/3)

悔しくて今でも忘れられない、中学の初試合

――野球は中学生になっても続けたそうですね。

はい。すっかりハマっちゃったので、中学生になっても絶対に続けようと思ってました。他の地域では、女子が野球部に入ろうとして断られたって話を聞いてたので、小5のときから中学校の校長先生と野球部の監督に「入れてください」ってお願いしてたんですよ。

――すごい! 直談判したんですか!?

はい。地元の中学に進む予定だったので、先に入部していたお兄ちゃんを通じて「野球部に入りたいって監督に言っておいて」と伝えたり、試合で応援に行くときに両親と私で「中学生になったら野球部に入れてください」って何回もお願いしてました。今振り返ると、ちょっと迷惑だったかもしれないくらい(笑)。でも、そのおかげでちゃんと入部できました。

――中学では体力づくりではなく、実戦形式の練習が増えるのでしょうか?

そうですね。1年生は球拾いから始まるんですけど、徐々に練習に参加して、夏に3年生が引退してからは試合に出る機会も増えました。

――初めて試合に出場したのはいつだったんですか?

私が中学1年生のとき、ちょうど3年生が引退した後の新人戦ですね。

――大抜擢ですね。

いえ、実は同じポジションの先輩が体調不良で出場できなくなっただけなんです。セカンドをできるのが私だけだったので。でも、本当に悲惨でした。実戦経験もほとんどなかったので、腰が引けて飛んできた球を取ることが一度もできませんでした。相手チームも私を狙ってセカンド側に打ってくるんです。また、肩が強くなかったのでボールもきちんと投げられない。連携で頭がこんがらがるから簡単なゴロでもエラーしちゃう。バッティングも全打席で三振。すごく悔しくて、今でも忘れられない試合です。

後編:NGT48・長谷川玲奈「今でも『練習で泣いて、試合で笑おう』という言葉が胸に刻まれています」(後編)

[プロフィール]
長谷川玲奈(はせがわ・れな)/NGT48 チームG
2001年3月15日生まれ、新潟県胎内市出身。2015年7月にNGT48第1期生オーディション最終審査に合格。グループのシングルでは常に選抜入りする中心メンバーのひとりで、「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙」では77位にランクインした。プロ野球の始球式など特技の野球を活かした仕事や、映画『ミッドナイト・バス』出演など多岐にわたる活動をしている。野球観戦も好きだがプレーするのはもっと好き。好きな数字はセカンドの背番号「4」で、好きな野球選手は同郷で小学校時代から親交のある、福岡ソフトバンクホークスの椎野新選手。NGT48最新シングル「世界の人へ」、 10月3日リリース。
【NGT48公式サイト】 https://ngt48.jp/
【長谷川玲奈Twitter】@bbg_hasegawa315
【長谷川玲奈instagram】bbg_rena0315

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:髙橋慶佑>

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