なぜゴルフは腰痛になりやすい?どんなトレーニングを行えば効果的? (1/2)
専門のスポーツ以外に、筋トレや補強運動を行う方は多く見られます。しかし実際のところ、何をすればいいのか迷うことはないでしょうか。スポーツ種目はさまざまですが、それぞれの特性によって最適なトレーニング内容があります。
たとえば、そのスポーツで要求されるのが持久力なのか瞬発力なのかによって、メニューの組み方は大きく違ってくるのです。
今回は“月イチゴルファー”のためのストレングス&コンディショニングをテーマに、ゴルファーにおすすめのトレーニングをご紹介しましょう。
ゴルファーはどんなトレーニングを行えばいい?
以前、私が指導するクロスフィットのジムにプロゴルファーが入会してきたことがあります。ランキング上位の選手ではありませんでしたが、プロアスリートです。ところが、彼は柔軟性こそ高かったものの、体力・筋力ともに普通の会員以下でした。
ゴルフは特殊なスポーツです。中には運動能力抜群のゴルファーもいるのかもしれませんが、筋力がなくても道具をうまく使えばボールは遠くまで飛びます。また、高いスピードや反射神経、持久力も必要ありません。ですからゴルフのスコアを上げるという意味では、いわゆる一般的な筋トレをするメリットは少ないかもしれません。
ゴルファーは腰痛もちになりやすい
ゴルフのスイングには、前傾したまま体を回転させるという他スポーツにはない特徴があります。しかも、その回転の方向はつねに一方向。生理学的には、とても不自然でバランスの悪い動作です。そのためか、ピッチャーが肩や肘を痛めるのと同様に、腰痛に悩むゴルファーは多いようです。
タイガー・ウッズも長い間、腰痛に苦しみました。こうした背景からも、ゴルファーにとって最大の敵は腰痛だといえるでしょう。スコアが悪くなるだけならまだしも、日常生活にも支障をきたしかねない厄介な敵です。そのため、腰痛を防ぎ、フォームや姿勢を維持するために、体幹の筋肉を鍛えることが重要です。