腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋はどこを指す?筋トレ初心者向け「お腹」の筋肉解説 (3/3)
腹横筋(ふくおうきん)
コルセットのように、腹部全体を覆うようについているのが「腹横筋」です。
腹横筋は深部にある内腹斜筋よりさらに奥に付着しており、肋骨、骨盤、背中側の筋膜から腹直筋の白線までと腹部全体を走行しています。
腹横筋の働きは、お腹を締めるように力を入れて腹圧を高めたり、内臓を安定させる働きを持つ筋肉です。きついズボンをはくときにお腹を凹ませたり、大きく息を吐いたり腹式呼吸をイメージすると、腹横筋の働きが分かりやすいのではないでしょうか。
筋肉自体は薄く、発揮できる力も強くありません。しかし、スポーツ競技のパフォーマンス発揮やウエストを引き締めるために必要であるとされ、最近では腹横筋を鍛えるエクササイズが多く取り入れられています。
腹横筋を鍛える主なエクササイズ
今回は、お腹にある筋肉について解説しました。
名前は知っていても、筋肉の働きを知らなければ、目的に合ったエクササイズを選択することが難しくなります。エクササイズだけでなく筋肉にも注目して、トレーニングやカラダに関する知識を高めていきましょう。
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[筆者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師のほか、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。現在、さまざまなメディアで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会(JATI-ATI)の認定トレーニング指導者
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<Text:和田拓巳>