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プロテインで「便秘」「腸内環境悪化」の原因

なぜ?プロテインで「腸内環境悪化」。便秘治ったという声もあるけど…どっち? (2/2)

便秘が良くなる原因

プロテインが直接作用して便秘が治った・快便になったということは考えにくいです。そのため、便秘が治ったという場合、プロテイン以外の要因が関係している可能性があります。

例えば、

  • 食事内容の改善
  • 運動習慣の増加

などです。

「タンパク質は便を硬くする作用がある」ってホント?

タンパク質によって、便が硬くなる可能性は考えられます。しかし、「タンパク質そのものが便を硬くする作用がある」というのは間違いだと言えるでしょう。

先述した通り、タンパク質を摂取することで、

  1. タンパク質が消化する過程で、窒素が発生する
  2. 窒素は悪玉菌のエサとなるため、悪玉菌の増殖につながる
  3. 腸内環境のバランスが崩れ、便が固くなる

ということが起こるため、タンパク質の摂取によって便が固くなる可能性は考えられます。

しかし、便が固くなるのは運動不足・食生活が原因のことが多いです。そのため、便秘解消のためには、適度な運動とバランスの良い食事を心がけましょう。

タンパク質摂り過ぎによるデメリット

プロテインシェイカー

タンパク質を摂取しすぎると、消化管への負担増加や腸内環境の変化から、

  • 吐き気
  • 嘔気
  • 下痢
  • 便秘

などの症状が起こる可能性が考えられます。

稀ですが、重症な場合は高アンモニア血症を起こし、意識障害を引き起こすこともあります。

摂り過ぎのライン

いくつかの論文を整理すると、日常的に摂取するタンパク質の上限としては以下の通り。下の数値内に収めることを意識すると良いでしょう。

  摂取量 備考
・運動習慣がない人
・負荷の低い運動習慣がある人
〜2.0 g/kg/日
⇒体重50kgなら~100g/日
長期的な摂取のリスクは少ない摂取量だと考えられます。
・負荷の高い運動習慣がある人
・病気により体力を消耗している人
〜3.5g/kg/日
⇒体重50kgなら〜175g/日
左記の量の摂取は許容できますが、目的もなく摂取を継続することは推奨できません。

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監修者プロフィール

なかざわ腎泌尿器科クリニック
院長 中澤 佑介

金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2023年6月、JR金沢駅前にメンズヘルスクリニック(Gran Clinic)を開院。

▼参考
ビオフェルミン 酸化マグネシウム便秘薬ブランドサイト - ビオフェルミン製薬

<Text:編集部>

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