タンパク質が足りないと「病気リスクが増す」って本当?不足時に出る症状まとめ【医師監修】
プロテインブームによって注目されている「タンパク質」は、三大栄養素の1つ。体を作る上で非常に大切な栄養素です。しかし、意外に1日の必要量をしっかり摂るのは難しい。では、タンパク質が不足したらどうなるのでしょうか? 今回は「タンパク質不足で病気になる」という噂を『タンパク質不足時の症状とは』という記事からピックアップしてご紹介します。
タンパク質不足で「病気になる」って本当?
タンパク質が不足したからといって必ず病気になるというわけではありませんが、以下のことが要因となり病気リスクが上がることは考えられます。
- タンパク質の1種である「免疫グロブリン」が減少し、免疫力が下がる
- コラーゲン質で出来ている粘膜が弱くなり、ウイルスや細菌などに感染しやすくなる
また、タンパク質が不足することで、骨がもろくなり、骨折しやすくなる可能性も考えられます。このように、病気・ケガのリスクを低減するためにもタンパク質は必要だと言えるでしょう。
タンパク質が不足すると「こんな症状」が!
- 皮膚のトラブル(乾燥・ハリの低下・たるみなど)
- 髪の毛のトラブル(ボリューム低下・ぱさつきなど)
- 爪のトラブル(二枚爪・爪が割れるなど)
- 疲れやすくなる
- 筋肉の量が減る
- 太りやすくなる
皮膚・髪・爪のトラブルが起きるしくみ
タンパク質は、皮膚・髪の毛・爪などの原材料です。
そのため、不足する事で、肌の乾燥や髪のボリューム低下といった症状が起こることがあります。
疲れやすくなるしくみ
タンパク質が不足することで、タンパク質を材料とする、
- 体のバランスに関わるホルモン
- やる気などの感情に関わるホルモン
- 消化・吸収・代謝に関わる酵素
の活性が落ちることで、疲れやすくなると言われています。
筋肉量の減少・太りやすくなるしくみ
タンパク質が不足すると、その不足を補うために、筋肉が分解・代謝されます。その結果、筋肉量の減少・太りやすくなるといった症状が生じる可能性があります。
監修者プロフィール
みぞぐちクリニック
院長 溝口 徹
1990年 福島県立医科大学卒業。横浜市立大学医学部付属病院、国立循環器病センター勤務を経て、2003年に日本初となる栄養療法専門クリニック新宿溝口クリニック(現:みぞぐちクリニック)を開設。栄養療法は精神疾患の治療方法として海外から広まった経緯もあり、精神疾患の症例を多く経験している。現在は、発達障害、不妊治療、慢性疲労、起立性調節障害、難病など治療が困難な疾患も広く治療している。
※本記事はMELOSで公開された記事『【チェック】タンパク質不足時の症状とは?「太る」「疲れやすい」は本当なのか』を再編集したものです。
<Edit:編集部>