こんな症状が出たらにんにくの食べ過ぎ!1日何粒まで?食べ過ぎた後の対処法 (4/4)
時すでに遅し! にんにくを食べ過ぎた後の対処法
にんにくすりおろし、にんにくのホイル焼き……つい食べ過ぎてしまった場合、どのような対処法があるでしょうか。
水分を摂取し、にんにくの成分を早く排出する
にんにくを食べ過ぎてしまった場合は、水分をたくさん摂り、体からにんにくの成分を早く排出しましょう。
アリシンは水溶性の成分であるため、水分を摂取することで排出しやすくなります。冷たい飲み物だと胃腸を刺激してしまうため、白湯を飲むのがおすすめです。
にんにくの栄養を引き出す、おすすめの食べ合わせ食材
にんにくは単体でも栄養豊富な食材ですが、食べ合わせを工夫することで、さらに相乗効果が期待できます。
ビタミンB1を多く含む食材
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する働きに関係している栄養素です。にんにくと一緒にビタミンB1を多く含む食材を食べると、ビタミンB1が体内に吸収されやすくなり、より高い疲労回復効果が期待できます。
ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉やほうれん草、玄米などがあります。
タンパク質を多く含む食材
にんにくに含まれるビタミンB6には、タンパク質の分解を助け、エネルギーの変換をサポートする働きがあります。
肉や魚などタンパク質を豊富に含む食材と一緒に食べると、効率的にエネルギーへ変換できます。
発酵食品
ヨーグルトやキムチなどの発酵食品と一緒に食べると、腸内環境を整える効果が期待できます。
にんにくの食べ過ぎは腸内環境の悪化の原因となりますが、適量であれば、にんにくに含まれるオリゴ糖が善玉菌のえさとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を含む発酵食品と一緒に摂取することで、高い腸内環境の改善効果が期待できるのです。
にんにくアレルギーにも注意!
食べ過ぎによる影響ではなく、にんにくに含まれるタンパク質が原因で、アレルギー反応を示す場合もあります。
にんにくアレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
- 皮膚のかゆみや発疹、発赤
- 嘔吐、下痢
- 咳、息切れ
- 顔やまぶたの腫れ
- 目のかゆみや腫れ
にんにくを食べた後にこのような症状が出た場合には、うがいや手洗いなどで付着したアレルゲンをできるだけ洗いし、すぐに医療機関を受診してください。
にんにくは適量の摂取と食べ合わせが重要
にんにくは、栄養豊富で疲労回復や血流改善など、からだにいい効果が期待できる食材です。しかし、食べ過ぎると、不調を招く原因となる可能性があるため注意しなければいけません。
生の場合は1日1〜2片、加熱する場合は1日2〜3片を目安に、食べ合わせを工夫しながらにんにくを取り入れていきましょう。
監修・執筆者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
<Edit:編集部>