2023年8月15日

糖質制限ダイエットのメリット・デメリット。糖質オフの効果的なやり方【医師監修】 (4/4)

Q.どうしても糖質が欲しい! そんな時は?

A.我慢ができないようなら、血糖値を上げない甘味料を。

「欲しいと思うのはこれまで糖質を摂りすぎていたから。とにかく糖質を摂らずに過ごすと体が慣れて、糖質を欲しくなくなります。ただし、どうしても甘いものが欲しくなったら、羅漢果など自然食材で作られた甘味料を使いましょう。また、カカオ80%などハイカカオのチョコレートは血糖値が上がりにくいので、1〜2かけ程度なら食べても構いません」(清水さん)

Q.糖質制限の効果はどれぐらいで出てくる?

A.健康目的なら比較的すぐ効果を実感できる。

「体重減少なら、始めて1週間もすれば効果が現れてくるかと思います。また、糖質をやめてまもなく偏頭痛が改善するケースもあります。アスリートなら1~数か月ぐらい続けるとパフォーマンスに良い影響が現れますが、まずは健康目的にはじめてみるといいですね」(清水さん)

Q.糖質制限を失敗しないためには?

A.満足いくまで食べること。

「糖質以外は何を食べてもいい。我慢するから挫折して、長続きしないのです。糖質を摂らない分、たんぱく質、脂質をたくさん摂り、満足いくまで食べてみて下さい」(清水さん)

 人間、美味しいものを食べていれば満足度も高まります。炭水化物だけを摂らないというルールを守り、それ以外には縛られずに、自由に食事を楽しみましょう。ただし、だらだらと食べないこと。

「空腹時間が長いほどインスリンの分泌が抑えられ、太りにくい体になります。基本は1日2食。私は朝と夜ですが、理想は昼と夜ですね。朝、空腹のままの方が、脂肪をエネルギーに変える体になりやすいのです」(清水さん)

 今までの食事でパフォーマンスが上がらない場合は、糖質を摂りすぎていないか、見直してみてはいかがでしょうか。

[監修者プロフィール]
清水泰行(しみず・やすゆき)
北海道大学医学部卒業、医師。ペインクリニック(痛み専門の治療)でアスリートの治療にもあたる。糖質制限をはじめ栄養学にも幅広い知識を持ち、食生活の改善指導などを治療に取り入れている。自らも糖質制限によりメタボを脱出。マラソンランナーでもある。著書に『運動するときスポーツドリンクを飲んではいけない――パフォーマンスを上げる「糖質制限」食事法』(廣済堂健康人新書)、『「糖質過剰」症候群』(光文社新書)『糖質オフ×プチ断食のW効果でやせる! 不調が消える!』(主婦の友社)がある。
【公式ブログ】「ドクターシミズのひとりごと」 https://promea2014.com/blog/

※本記事はMELOSで公開された記事「現代人は糖質を摂りすぎ?医師が推奨する糖質制限ダイエットとは」「筋トレ民は糖質制限をしてもOK?トレーニング効果をアップする糖質制限方法を医師が解説」を再編集したものです。

<Text:廉屋友美乃/Edit:丸山美紀(アート・サプライ)>

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