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「歳をとると疲れがとれにくくなる」はウソ?年齢と疲労回復の関係 (2/3)

研究結果「回復力に明確な差異は発生しなかった」

 実験の結果は非常にシンプルで、かつ驚くべきものでした。若者グループと中年グループの間で、回復力に明確な差異は発生しなかったのです。絶対的な筋力そのものは当然ながら若者グループの方が勝っていたものの、その筋力を元に回復する相対的なスピードは、両グループとも同じでした。

 筋肉のストレスと炎症が治まっていく過程も、両グループが同じ軌道で推移し、主観的な筋肉痛や張りの度合いについても同様です。年齢にかかわらず、普段からハードに筋トレを行っている人ほど回復力が高いという結果も見られました。

「年齢はただの数字に過ぎない」は正しいのかもしれない

 前述したように、この研究は非常に限定されたサンプルを対象にしています。19人ではなく1万人以上で比較する、男性だけではなく女性を含める、40代ではなく60代以上を対象にする。あるいは筋トレではなく有酸素運動で試す、趣味程度ではなくハードな筋トレをした場合など、理論的にはいくらでも比較対象を広げることはできるでしょう。

 そうした際、回復力と年齢との間には相関関係は出てくるのか。その疑問に答える回答は今のところ見当たりません。これは、今後の研究課題になるでしょう。

 しかし、とりあえず「もう年だから」という常套句を、トレーニングを長い間休む理由、あるいは言い訳に使うべきではないということだけは、自分に言い聞かせてもよいのではないでしょうか。

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