徒競走(かけっこ)で速く走る方法&コツ【子ども向け】 (3/3)
第2章 こんなときどうする?かけっこQ&A
ここからは、子どもの徒競走(かけっこ)に関するよくある質問をQ&A形式でまとめていきます。
運動神経が悪い、運動が苦手でも速く走れるの?
走れます。もちろん、クラスで1等賞はとても高い目標かもしれません。しかし、今よりも速く走るようになることは、運動神経に関わらず誰でもできます。
シューズはどんなものがいい?
とくにかけっこ用の靴で選ぶポイントは大きく3つあります。
- 足の幅(幅は合っているか)
- 甲の高さ(甲の部分に圧迫感がないか)
- つま先(きつくないか)
靴を選ぶ際、つま先の部分だけを押して判断してしまうことが多くみられます。もちろんつま先のゆとりも大切ですが、幅は合っているか、甲の部分に圧迫感がないかチェックしましょう。足の幅や甲の高さが合わず、足を痛めてしまうことも非常に多いです。
また、履いた後、少しジャンプしたりなどして、動いたときに違和感がないかも確かめましょう。子どもの感覚だけだと判断は難しいので、親の目でしっかりと見る必要があります。
子ども達は、どんどん成長していきます。足のサイズもすぐに大きくなるため、大きめの靴を買ってあげたり、おさがりの靴を履かせたりすることも多いです。
しかしながら、足は身体を支えるとても大切なもの。その足を守り、支えるのが靴の役目です。
「すぐ大きくなるから」と合っていない靴を履かせていると、足だけでなく身体全身のバランスも悪い方向へ進み、身体の成長を阻害してしまいかねません。
走る前、子どもが緊張していたらどうすればいい?
緊張している時は深呼吸をすすめましょう。ただし「吸って〜、吐いて〜」だけでは、あまり効果がありません。
緊張している、とくにスポーツのシーンにおいては、過呼吸状態が緊張を引き起こしていることが多く見られます。無意識に呼吸が深く、多くなってしまうことが原因です。
そのため、深呼吸を促す際は「鼻から吸って〜、吐いて〜、吐いて〜〜(息を出し尽くすまで)」このような声掛けを繰り返していきましょう。少しずつ緊張がほぐれていくはずです。
速く走れなくて悩んでいる子には、どう声をかけたらいい?
「絶対評価の目標(※1)」と「相対評価の目標(※2)」、まずはそれぞれで小さい目標を立ててあげましょう。
(※1)絶対評価とは、他者に左右されず、あらかじめ決めた目標をクリアしたときに評価をする
(※2)相対評価とは、他者と比較し、集団内においてどれくらいできたかを決める
中でも、絶対目標をより大切にしてあげてください。できている、できていないだけの見方だけでなく、一生懸命取り組んでいること、やりきったことできていなくても「いい感じ!」とポジティブな声かけを意識しましょう。
相対評価の目標例
去年は3番だったから今年も3番をキープ!
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去年は3番だったから2番を狙う!
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一緒に走る子の中で一番速くなる!
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クラスで一番速くなる!
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学校で一番速くなる!
絶対評価の目標例
休日は必ず1回走る練習をしよう!
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1日1回走る練習をしよう!
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50mを40歩かかるから、39歩で走れるようにしよう!
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◯秒台を目指す!
EPARKスポーツではキッズスポーツイベントを常時開催中!
今回解説してくれた富田巧哉さんが所属するEPARKスポーツでは、かけっこ教室をはじめ、サッカーやなわとび、自転車、体操などさまざまなスポーツイベントを開催しています。
東京、神奈川、千葉、埼玉を中心に全国各地で行っているほか、出張、オンラインでもマンツーマンレッスンも実施しているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
<Edit:編集部/Photo:EPARKスポーツ>