バーベル筋トレはなぜ難しいのか?スクワットを例に解説 (2/2)
お尻の位置にベンチを置いてみるのもおすすめ
バーベルを持つと股関節をしっかり曲げられないという人は、お尻の位置にベンチを置いてみましょう。ベンチを置いて、それに座るような感覚でお尻を後ろに下していくと、きれいなフォームで行うことができます。
最初のうちはベンチにお尻が触れるようにしながら行い、慣れてきたらベンチを外してフォームを変えず行うとよいでしょう。
スミスマシンとフリーウエイトは別物
フリーウエイトの前に、スミスマシンでフォームを作ろうと考える人がいるかもしれません。しかし、同じフォームに見えても、双方には力の入れ方に違いがあります。そのため、個人的にはあまりおすすめしません。
スミスマシンはバーの軌道が決まっていますし、バランスを崩すことなく動作を行うことができるマシンです。一方でフリーウエイトは、バランスを取りながら力を発揮することが求められます。
あくまでも、フリーウエイトとスミスマシンで行うスクワットは別物と考えておいたほうが良いでしょう。
ダンベルから始めるものアリ
いきなりバーベルを使うのに抵抗があるという人は、まずダンベルを使ったスクワットから始めてみてください。ダンベルならバーベルより負荷を軽くできますし、バーベルよりも自由度があるため動作しやすいというメリットがあります。
なお、両手にぶら下げて行うのではなく、肩の位置に持ち上げてバーベルと同じような状況で行うと、フォームづくりに役立つでしょう。
スクワットするときは底が平らで安定する靴を履く
ジムへ行くと、スクワットに適さない靴でスクワットを行っている人も見かけます。ランニングシューズなどソールのクッション性が高いもの、あるいは底が厚いものは、動作中に力が逃げやすく、バランスを崩す可能性が高まります。
スクワットを行うのであれば、底が平らでグリップ力の強い靴がおすすめです。
初心者にとって、新しいエクササイズにチャレンジするのはなかなか大変でしょう。「フォームは正しくできているのか」「やり方は間違ってないか」と、心配になる多いはずです。まして筋力トレーニングの代表格とも言えるスクワットなら、周囲から見られていることがあるかもしれません。
しかし初心者でも、まず軽い負荷からなら問題なく行えるはず。それでも心配なら、ジムのインストラクターやトレーナーにチェックしてもらいながら取り組んでみてください。
[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。運営協力メディア「#トレラブ(https://tr-lv.com/)」などで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会 JATI-ATI
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<Text:和田拓巳/Photo:Getty Images>