【わかるかな?】オートミール、シリアル、グラノーラ、ミューズリー…それぞれの特徴 (1/2)
燕麦(えんばく:oat)を脱穀して調理しやすくした食品「オートミール(oatmeal)」。オートミールの原料である燕麦は、オート麦、オーツ麦、カラス麦とも呼ばれます。最近では朝食メニューにとり入れたり、お米代わりに、また筋トレやダイエットに励む人からも注目が集まっています。
ところで、以前から知られているグラノーラ、シリアルとはどう違うのでしょうか? また、ミューズリー、ポリッジ(お粥)など、似たような食べ物もあり、その違いが分からず混乱している人も多いのでは。
オートミール、シリアル、コーンフレーク、グラノーラ、ミューズリー、ポリッジの違いを、監修の管理栄養士・佐藤樹里さんの回答とともに見ていきましょう。
オートミールとは
先述した通り、燕麦(オート麦、オーツ麦、カラス麦)を脱穀して調理しやすくしたものをオートミール(oatmeal)と呼びます。
小麦・イネ・トウモロコシ・大麦・ソルガムに次いで世界で6番目に生産高の多い穀物なのですが、その最大需要は馬を主とする飼料。実が硬く、また、小麦のようにそのままパンにできないため、主食としては扱いにくかったのです。
しかし、1870年代に燕麦をフレーク化する技術がアメリカで発明されたことで、手軽に調理できるオートミールが誕生。食品メーカーが大量生産をはじめ、全米へ急速に広まりました。
オートミールには製造法によって、いくつかの種類があります。
オートミールの種類
種 類 | 製 造 法 | 特 徴 |
スティールカットオーツ | 脱穀した麦を2~3つにカット | 生なので加熱して食べる |
ロールドオーツ | 脱穀した麦を蒸したあと、ローラーで伸ばす | 平べったいフレーク状の、いわゆる押し麦 |
クイックオーツ | ロールドオーツを細かく砕く | 細かい粒で生でも食べられる |
インスタントオーツ | ロールドオーツを調理加工 | 味がついているので手軽 |
シリアルとは
「シリアル食品」とは、トウモロコシ、燕麦(オートミール)、小麦、大麦、米などの穀物を加熱調理した加工食品の総称。長期保存がきき、手軽に食べやすいのが特徴です。
シリアル食品を粒状に焼き固めたものを「グラノーラ」、トウモロコシ粉をフレーク状にしたものが「コーンフレーク」です。
グラノーラ
シリアル食品のひとつで、燕麦(オートミール)やトウモロコシ粉などに味をつけて粒状に焼き固めたもの。
今はさらに食べやすさを追求して、砂糖などの甘みを加えたり、ドライフルーツやナッツをミックスした製品も登場。そのほかクッキーや菓子に混ぜ込んだり、固めて棒状にしたシリアルバーなど、さまざまな形で食されています。
甘くするために糖分が多いものがあり、ハチミツやナッツが多い製品はグラムあたりのカロリーも高くなりがちなので、食べ過ぎには要注意です。
コーンフレーク
シリアル食品のひとつで、トウモロコシ粉をフレーク状にしたもの。