インタビュー
2018年1月29日

「一輪車が楽しい」が私を走り続けさせる。かわいすぎる一輪車アスリート佐藤彩香が生まれたワケ(前編) (2/2)

うーん……、見ていて楽しいことと、ずっとできなかった演技ができるようになったことへの達成感や喜びですね。子どもの頃は、頑張ったらハーゲンダッツを帰りに買ってもらったり、お年玉1000円UPしてくれたりしたので、それもモチベーションに繋がりました(笑)。

――こう言っては失礼ですが、安上がりでかわいい(笑)! 佐藤さんが続けられるように工夫してくれる、優しいご家族ですね。

でも昔は練習に行きたくないってぐずっていたら、親に「そんなに行きたくないならもうやめなさい!」と一輪車を捨てられそうになったりしたこともあります(笑)。でもずーっと家族が応援してくれました。練習付き合ってくれたり、毎回送り迎えしてくれたり。それもモチベーションを保てた秘訣かもしれません。

練習は好きじゃない。けど楽しいが続く毎日

――「UNICON16」という一輪車の世界大会で世界チャンピオンになられたこともありますが、いつから世界を目指していたんですか?

実はもともと世界を目指しているつもりは全くなくって。きっかけは小学校4年生の時に、全国大会で8位に入ったんです。そこで「お、これは頑張れば優勝できるかも……!」と思ってそこから1年間、頑張って練習したら、優勝できたんです。

その後中学2年生の時まで優勝が続いて、「おっ、これは頑張れば日本一になれるかも……!」と思ってまた練習を重ねて(笑)、高校1年生の時に、全国大会で優勝。そうしたら、世界大会の4×100mのリレーメンバーに選出されて、そのメンバーで優勝することができました。

――すごい、トントン拍子ですが、その裏にはものすごい練習量が隠されていそうですね。

私、本当は練習好きじゃないんです(笑)。でもやらなくちゃいけない環境だったし、練習のある毎日が日常なので、練習に行くのが当然。学生の時に遊んだ記憶はほとんどないですね。夏休みは毎日、体育館にいました。でも一輪車をはじめた時に感じた「楽しい」の気持ちが今も続いていて、その延長でここまで来られている気がします。

 後編ではタレント活動をはじめた裏に隠されたマイナー競技の大変さを語っていただきましたので、お楽しみに!

▼後編に続く!

「芸能活動をはじめたのは普及のため」かわいすぎる一輪車アスリート佐藤彩香が生まれたワケ(後編) | 趣味×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
佐藤彩香(さとう・あやか)
1996年生まれ。小学生の時にはじめた一輪車にハマり、2011年に出場した「さわやか日本一輪車競技大会」のトラックレース部門で女子総合優勝を果たす。翌年の2012年イタリアで開催された一輪車大会 「UNICON16」に出場し、4 x 100mのリレーで世界一に。その後は、芸能事務所に所属し、「かわいすぎる一輪車アイドル」として瞬く間に話題に。現在ではメディア出演のほか、一輪車普及のためイベントに出演したりと活動は多岐に渡る。

<Text:高橋優璃/Photo:河合信幸>

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