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2023年9月4日

“筋肉痛が治らない”原因とは。老化、栄養不足…早く治す方法&予防方法 (4/4)

筋肉痛の正式名称は「遅発性筋肉痛:Delayed-onset muscle soreness(DOMS)」と言い、筋肉に大きな負荷がかかった12時間~48時間後に起こる筋肉の痛みを指します。

動いた時や押した時に、ひきつるような痛みが出ることが多いようです。

筋肉痛の原因

筋肉痛が起こるメカニズムは、完全には解明されていません。現状、考えられる仕組みは以下の通りです。

  1. 運動などによって筋肉へ負担がかかる
  2. 筋線維が傷つく
  3. 筋線維を修復する際に炎症が起こる
  4. ブラジキニンやヒスタミンなどの、痛みを生み出す物質が放出される

筋肉痛が起きやすい運動

  • 階段をすばやく降りる
  • ダンベルトレーニングの上げ下ろし
  • スクワットの下りる動き
  • 懸垂の腕の動き

などの「伸張性収縮」に分類される運動(筋肉を伸ばしながら力を発揮する運動)は、筋肉痛が生じやすいとされています。

これらの動作は、筋線維に大きな負荷がかかり、筋肉の損傷を誘発すると考えられます。

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筋肉痛の予防方法

事前にマッサージやストレッチを行う

運動や筋トレの前に、筋肉の緊張を和らげておくことで、筋肉痛を予防できるでしょう。運動前は、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)がおすすめです。

動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)とは?

体を動かしながら筋肉を伸ばしていくストレッチ方法を「動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)」と言います。ラジオ体操も、動的ストレッチのひとつです。

体を動かしながら行うため、心拍数が上がり、筋肉がスムーズに伸びやすくなります。

日頃から運動習慣をつけておく

運動習慣をつけると以下のことが起きるため、筋肉痛を予防できると考えられます。

  • 筋力がアップする
  • 筋肉の柔軟性や可動域が向上する
  • 血行が良くなる

日頃から運動することは、筋肉痛の予防だけではなく健康維持にもつながります。運動習慣をつけるために、具体的な目標を設定する・楽しい運動を選ぶなどを行うと良いでしょう。

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この記事を監修した人

なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニック
院長 樋口 直彦 先生

なか整形外科樋口 直彦

帝京大学医学部卒業後、いくつかの病院で勤務し、院長を経験後、2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグ「サントリーサンバーズ」のチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。

<Text:編集部>

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