2024年9月28日
カット野菜は「栄養がない」ってホント?管理栄養士が回答 (2/2)
なぜ? ビタミンが流れてしまう理由
スーパーやコンビニで売っているカット野菜やサラダは、厚生労働省が作成した「大量調理施設衛生管理マニュアル」に則って製造・加工されています。
このマニュアルには、集団給食施設などにおける食中毒を予防するため、細かい衛生基準や食材の取り扱いについて書かれています。
そのなかで、野菜を加熱せずに使用する場合には「流水で十分洗浄し、必要に応じて次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌した後、流水で十分すすぎ洗いを行う」というルールが決められています。この工程で、水溶性のビタミンやミネラルが一部流れ出てしまいます。しかし、それ以外の3大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)や食物繊維などはほぼ残存します。
ただ、これは市販品のカット野菜やサラダ以外にも言えることです。
野菜に含まれる水溶性ビタミンは水に流れやすい
野菜に多く含まれる水溶性ビタミンは、水に溶けやすいのが特徴です。調理の際に水で洗ったり、水に浸けるだけで流れ出ていってしまいます。
そのため、コンビニサラダやカット野菜を頻繁に食べる場合は、以下の水溶性ビタミンの含有量が、理論値よりも低いということを考慮して食事を摂りましょう。
- ビタミンC
- ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)など
野菜スープなどにすれば、溶出した水溶性ビタミンも美味しくいただくことができます。
<Edit:編集部>
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