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2023年6月15日

「筋トレし過ぎると風邪を引きやすくなる」ってホント? (1/2)

さまざまなウワサ、都市伝説が飛び交うフィットネス界隈。その中から今回は「筋トレと風邪」についてフィーチャー。ハードな筋トレをし過ぎると、免疫力が下がって風邪をひきやすくなるという噂は本当でしょうか?

「筋トレをやり過ぎると風邪をひきやすくなる」ってホント?

ホント! ただし「やり過ぎると」です

ハードな筋トレを行うマッチョは、意外と風邪をひきやすい。これは本当のようです。おもな理由は2つ。

コルチゾールの過剰分泌による免疫力の低下

ゴールドジムトレーナーの加藤直之さんは、次のように語っています。

「やりすぎはコルチゾール(副腎皮質ホルモンの一種)の分泌が高くなり、免疫力を落とす可能性があります。しかし、適度な筋トレは免疫力を高めると考えられています。筋トレをすると、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、身体組成といったさまざまな働きに効果的な影響を及ぼし、風邪などに対する抵抗力、回復力も高めると考えられます」(加藤さん)

いくら大好きな筋トレといえど、オーバートレーニングは禁物。体はストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールを分泌し、逆に免疫力を低下させてしまう可能性が。

コルチゾールは生命維持に不可欠なホルモンですが、過剰分泌は筋肉の分解を促進、食欲増進などありがたくないデメリットが出てきます。

参考:筋トレをやりすぎると免疫力が下がるってホント?ゴールドジムトレーナーが解説

グルタミン不足による免疫力の低下

管理栄養士の佐藤樹里さんは、栄養面から以下の懸念を示しています。

「免疫力にも関与するグルタミンは、ストレス状況下では消費しやすく必要量が増加します。筋トレはカラダにとってはストレス状況下。つまりグルタミンを大量に消費します。グルタミンが不足すると筋トレ民にとってはたくさんのデメリットがあるので、しっかりと補給する必要があります」(佐藤さん)

グルタミンはリンパ球、マクロファージ、好中球などの免疫細胞の重要なエネルギー源になります。ハードなトレーニングによって免疫力は下がってしまうので、免疫力を下げないようにグルタミンが必要になります。

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