ヘルス&メンタル
2023年10月13日

【夜中に足がつる】原因と対処法。病気の前兆って本当?[医師監修] (3/3)

伸びることでつる原因

布団の中で伸びをすると足がつるのは、血行不良が原因であることが多いです。

寝ている間は、ほとんど体を動かしておらず、心拍数が低下し、血行不良を起こします。血行が悪い状態で伸びをすると、以下のことが起きてしまうのです。

  1. 足の筋肉が過剰に収縮する
  2. 筋肉に必要以上の負荷が掛かる

  3. 足がつる

伸びをするとつりやすい人の特徴

ミネラル不足

カリウム・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルは、神経伝達や筋肉収縮に関わっています。そのため、不足すると足がつりやすくなります。

仰向けで寝ている

仰向けで寝ている場合、足の甲とすねが一直線になりやすくなります。この状態が長時間続くことで、感覚器官の機能が衰退し、足がつりやすくなります。

できるだけ横向きで寝る、使用する毛布や掛け布団を軽いものにする等をおすすめします。

冷え性

冷えによる血流不良で、神経伝達機能がスムーズに作用しなくなり、つりやすくなります。

妊娠中

妊娠中は、骨盤内で血管が圧迫されます。その結果、血液の流れが滞り、つりやすくなります。

更年期世代

更年期に突入すると、女性ホルモンの分泌量が減少します。女性ホルモンが減ると、筋肉量が減ってしまうため、つりやすくなります。

こむら返りの予防方法

夜中に足がつるのを予防するためには、以下の方法を試してみてください。

  • 運動習慣をつける
  • 就寝前にストレッチする
  • 食生活を見直す
  • 体を冷やさない

予防方法1 運動習慣をつける

  • 散歩
  • 屈伸運動(膝の曲げ伸ばし)
  • ふくらはぎの筋トレ

上記の運動を毎日行いましょう。

毎日体を動かすことで、足の筋肉量の維持と増進、血流改善、疲労回復等が期待でき、足がつるのを防げるでしょう。運動前後はストレッチを忘れずに行ってください。

ふくらはぎを鍛えるおすすめ筋トレ

  1. 立った状態から両足のかかとを上げて、つま先立ちになる
  2. 床ぎりぎりまで、ゆっくりとかかとを下ろす
  3. ①~②を20回×3セット行う

予防方法2 就寝前にストレッチをする

足がつる対策ストレッチ

就寝前につりやすい部分をストレッチしましょう。筋肉をほぐれ、足がつるのを予防できます。マッサージもおすすめです。

予防方法3 食生活を見直す

  • ミネラル成分を摂る
  • 脱水にならないように1日1リットル以上を目安に水分を摂る

上記を意識しましょう。

特にカルシウム・マグネシウムは、筋肉の動きや働きと密接に関係しています。積極的に取り入れましょう。夜中に足がつるのを予防するためには、就寝前にコップ1杯程度の水分を摂るようにしましょう。

おすすめの食材

  • カルシウム:ヨーグルト、アーモンド
  • マグネシウム:ほうれん草、アーモンド、かつお
  • カリウム:バナナ

予防方法④ 体を冷やさないようにする

体を冷やさないように、湯船に浸かり体を温めてください。

冷えは、むくみ・月経不順・肩こり・頭痛・肌のくすみなどにもつながります。体の冷えには日ごろから注意しましょう。

▼参考
ふくらはぎなどの“筋肉のつり” その原因と対処法 - NHKジャーナル
こむら返りにならないためには? - 静岡静脈瘤クリニック

監修者プロフィール

医療法人小田原博信会 理事長
医学博士 岡村 信良

医療法人小田原博信会 理事長 医学博士 岡村 信良

久野銀座クリニック院長。平成18年北里大学・大学院卒。平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに平成20年に入職、その後院長に就任。

<Text:編集部>

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