スクワット徹底解説
フィットネス
2025年4月15日

筋トレの王様「スクワット」の効果と正しいやり方|フォーム・回数・頻度 (1/3)

「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれるスクワット。下半身全体を効率よく鍛えられることから「痩せるならスクワット」と言われるほど、定番で人気のあるトレーニングです。

手軽にできる一方、正しいフォームで行わないと効果が出にくく、腰や膝に負担がかかることもあります。

スクワットの効果や鍛えられる筋肉、正しいやり方や回数・頻度の目安、そしてスクワットの種類別効果も解説します。

「スクワットは痩せる」は本当か?消費カロリーや痩せる回数・やり方をトレーナーが解説

スクワットの効果とメリット

スクワットはベンチプレス・デットリフトに並ぶBIG3の一つ。「筋トレの王様」とも呼ばれ、下半身の筋肉を効率よく鍛えることができます。その効果とメリットをみていきましょう。

大きな筋肉を鍛えて代謝アップ

下半身には全身の約6割の筋肉が集まっています。特にスクワットは、大臀筋や大腿四頭筋といった大きな筋肉を動かすため、エネルギー消費が大きくなります。大きい筋肉を鍛えることで基礎代謝が向上し、日常生活でも消費カロリーが増えるため、太りにくい体質づくりにつながります。

脂肪燃焼を助けるダイエット効果

筋肉量が増えると、安静時の消費エネルギーも高まります。短時間の運動でもエネルギー消費が大きくなり、ダイエット中のトレーニングとしても最適です。

下半身の柔軟性と安定性を高める

股関節や足首を大きく動かす動作によって、柔軟性が向上します。体幹も同時に鍛えられるため、バランス力が増し、日常動作がスムーズになります。

ケガ予防やパフォーマンスUPにもつながる

筋力と柔軟性が同時に強化され、腰や膝の負担を軽減します。それだけではなく、ウォーキングやランニング、階段の昇降、ジャンプ動作など下半身の関節を使ったパフォーマンスが格段に向上します。

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スクワットで鍛えられる筋肉部位

下半身には全身の約6割の筋肉が集中しています。スクワットはその大部分を一度に鍛えられる効率的な種目で、姿勢の安定や基礎代謝の向上にもつながります。

大臀筋

お尻に位置する大きな筋肉で、骨盤の安定や歩行・ジャンプの動作に欠かせません。鍛えることでヒップアップ効果や下半身のパワー強化が期待できます。

大腿四頭筋

太ももの前側にある筋肉群で、膝を伸ばす動作を担います。スクワットで刺激することで脚力が高まり、階段の上り下りや走る動作が楽になります。

ハムストリングス

太ももの裏に位置し、股関節の動きや走行時の加速に重要な役割を果たします。大臀筋と同時に鍛えることで、姿勢改善やケガ予防にも効果があります。

下腿三頭筋

ふくらはぎの筋肉で、ひふく筋とヒラメ筋から構成されています。地面を押す力を強化し、ジャンプ力や持久力の向上、下半身の安定につながります。また、ふくらはぎは『第二の心臓』とも呼ばれており、全身の血流をよくする働きがあるため、むくみ予防や冷え性にも効果的です。

脊柱起立筋

背骨沿いにある筋肉で、姿勢を支えながらスクワット中の上体を安定させます。体幹強化に直結し、腰痛予防にも役立ちます。

スクワットの正しいフォームとやり方

まずは、一般的なスクワット「ノーマルスクワット」から解説します。

ノーマルスクワットのやり方

1.足を腰幅よりやや広めに開き、つま先は15°を目安に外へ開く

足を腰幅に開き、立つ。つま先は膝と同じ向きにする

 2.お尻を後ろへ突き出すように、股関節から折り曲げ、膝をつま先と同じ方向へ合わせてしゃがむ

股関節からしゃがむ

3.太ももが床と平行になるまで下ろしたら、ゆっくりと元の姿勢に戻る

横から見た時に背骨とスネが並行になるように、自然に背筋を保ちます。膝がつま先よりも前に出ないよう注意!

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スクワットの効果的な回数と頻度

毎日、何回もやればいいというわけではないのが、筋トレの奥深さ。スクワットは、目的によって回数や頻度が異なります。

ダイエットが目的の場合

15〜20回程度で限界を迎える負荷設定で行いましょう。

筋力向上が目的の場合

3〜7回程度で限界を迎える負荷設定で行いましょう。

トレーニングチューブやダンベル、バーベルなどで負荷を高めて強度調整するのもよいでしょう。

筋持久力をつけたい場合

25~30回程度で限界を迎える負荷設定で行いましょう。

超回復の理論にもとづき、下半身が筋肉痛になったらトレーニングはお休みするか、別の部位を鍛えるようにします。

次:回数は多いほどいいわけではない!

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