小中学生の筋トレ、どんなメリットがある?身長が伸びなくなるってホント?専門家が解説 (3/4)
幼児期
幼児期は、とにかくたくさんカラダを動かして遊ぶことが大切。遊びが筋トレになっているのです。
すべり台やジャングルジムを登り降りすることで、手や足でカラダを支えたり、バランスを取るなど、さまざまな姿勢で手足を思い通りに動かすことを学びます。
そこから自分のカラダを自由に動かす能力「巧緻性(こうちせい)」が身についていきます。
また、運動遊びを通じて社会性を身に着けることもできます。
運動遊びは、発展してくるとルールが必要になってきます。そのため、遊びの中で社会性を学ぶことができるのです。ルールを守ったり、順番待ちの我慢ができるようになったり。こういったことを、運動遊びの中で学べます。結果、癇癪を起さずに我慢できたり、話を聞けるようになったりしていくのです。
「運動遊び」が子どもの発達や健康のカギを握る4つの理由 より
ケンケンパや鬼ごっこ、縄跳びなどもオススメです。いろいろな遊びを行わせてみましょう。
小学生は簡単な自重筋トレ
小学生、とくに低学年の頃は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、運動に関わる神経系を発達させる重要な時期です。
筋力トレーニングの効果はまだ低いものの、今後のスポーツ活動においての動作習得のひとつとして、筋トレをとり入れることは有効と言えるでしょう。
- 座位や寝た姿勢で行える簡単な筋力トレーニングがよい
低学年は骨や関節の影響も考えて、座位や寝た姿勢で行える簡単な筋力トレーニングを行いましょう。そして高学年には、腹筋運動など動きのあるトレーニングをとり入れてください。
中学生は個人に合わせたキツさの筋トレ
中学生は、身長や体重が急成長する時期です。急にカラダが大きくなり、運動の強度も上がります。
筋力トレーニングを行うことで自身のカラダを支える力が身につき、ケガを予防することができます。
- 負荷設定は個人ごとにメニューを組む
大きくカラダが変化する時期なので、トレーニング内容は細かくチェックし、無理のないようにメニューを組み立て直す必要があります。
また、成長の個人差が大きいため、チームで筋トレを取り入れる場合には、各選手の負荷設定にも注意してください。
この時期は、まだ高重量のウエイトトレーニングは必要ありません。自重トレーニングや、軽めのダンベルを使った筋トレを中心にメニューを作りましょう。
高校生はマシンやウエイトトレーニング
身長や体重の急成長が落ちついてきて、筋肉の発達が著しい時期になります。この頃から、マシンやダンベル、バーベルなどの用具を使ったトレーニングをとり入れてみましょう。
筋力や運動のパフォーマンス向上につながっていきます。正しい動作を身につけながら、負荷を高めていきましょう。
次は、どの年代の子どもにもオススメの筋トレメニューを紹介します。