インタビュー
2019年9月26日

走り幅跳びで東京都大会に。でも夢はずっとサッカーか野球の選手でした。元プロ野球選手・森本稀哲(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #25 (2/3)

水泳は野球の役には立たなかったけれど、習ってよかった

――今、2人のお子さんのお父さんでもあります。何か習い事はさせていますか。

5歳の娘と3歳の息子がいますが、2人とも幼児向けの塾と水泳に行っています。下の子は塾はまだ集中できないみたいですが、娘の送り迎えに下の息子も連れていかなければならないので、ついでにやらせているという形です。娘は勉強が好きみたいで、まじめに取り組んでいますね。

水泳は、僕自身がたくさん習い事をしていた中で習っていてよかったと思ったので、子どもにも習わせています。大人になった今、子どもにやらせたいと思うのは水泳と習字です。

――水泳が野球の役に立ったということですか。

役には立ってないかな。泳げなくても野球はできますから。ただ、水泳は習わないとできないですよね。選手レベルにならなくても、何かあったときに泳げると得になることが多いと僕は思う。だから子どもにはいやでもやらせたほうがいいという考えです。

あとは本人がやりたいと思うことを見極めて提供してあげることが僕の仕事。これから大きくなって自分から「習ってみたい」と言ったものはなんでもチャレンジさせてあげたいですね。僕でいうところのサッカーか野球の枠。メインのスポーツを何かさせてあげたい。

――野球はどうですか。

正直なところ、娘にはあまり考えていません。野球のできる環境も少なくなってしまっていますし、あまり興味がなさそうなので。息子は、野球も相性がいいのかなと思っています。家でいつも野球を見ているし、ボールもけっこう投げられるのでセンスはありそう。まあ、まだ3歳ですし、もしかしたらスポーツは嫌いというかもしれませんし、わかりませんね。

小学校くらいまでは自分の好きなものは何かわからないですよね。今はまだいろいろなものに触れさせて感性を磨いてあげるくらい。個人的には、テニスとゴルフがおすすめですが、体に負担がかからないよう、本人の成長もよく見ないとなりません。

父は野球に興味がなかった、それがよかった

――息子さんが野球を始めたら熱くなりそうですね。

いや、ならないと思いますよ。親が「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」と熱心になりすぎると、子どもはいやになっちゃうと思うので。僕が野球で伸びた理由は、親父が野球に興味がなく一切口出ししなかったから。それが一番よかった。

子どもの時、よく見かけましたよ。親から「なんでできないの?」と言われている子。そうやって言われてありがたいと思っている子はひとりもいないと思う。親は伸び伸びやらせてあげることが一番。僕もめいっぱいできるようにサポートしてあげたい。

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