インタビュー
2017年11月24日

ギネス世界記録を次々ゲット。縄跳びに人生を賭けてハマった男のストーリー(前編) (1/4)

 誰もが子どもの頃に一度はやったことのある遊びでありスポーツでもある縄跳び。その縄跳びに“プロ”がいることを、皆さんはご存知だろうか。“縄跳道場師範・SADA”がその人。今年の6月20日に放送された『マツコの知らない世界 ギネスワールドレコーズの世界』(TBS系)に出演、番組中で自身の持つ「30秒間10m縄跳び」の記録を更新。その勇姿を見たという方もいるだろう。国内でも数少ない縄跳びのプロパフォーマーであり、縄跳びの指導者でもあるSADAさんは現在、縄跳びのギネス世界記録™を3つ持つ。

・「30秒間で最も多く〈おしりとび〉でロープを跳んだ回数」(104回)
・「1分間で最も多く〈サッカーボールリフティングとび〉でロープを跳んだ回数」(188回)
・「30秒間で最も多く〈10mロープ〉で跳んだ回数」(24回)

 挑戦したギネス世界記録はどれもがひと味違ったユニークなものばかり。だからこそより難しく、チャレンジに至るまでの彼の努力、精神力は並大抵のものではなかったはず。

 そんなSADAさんに、そもそもどうしてそこまで縄跳びにハマったのか、縄跳びの魅力やおもしろさとは何なのか、さらにスポーツとしての縄跳びのメリットや取り組み方とは……。そして、大好きな縄跳びを通じてSADAさんが伝えたいことや夢について、たっぷり話を訊いた。

▼後編はこちら

全人類に跳ばせたい。"縄跳び愛"がハンパない男の未知なる野望(後編) | 趣味×スポーツ『MELOS』

師匠はジャッキー・チェン!? 魅せる縄跳びを一生の仕事に!

--SADAさんが縄跳びと出会ったキッカケや時期はいつぐらい?

 今みたいなフリースタイル縄跳び(制限のない自由な縄跳び)にハマったのは、大学4年生で2000年1月の卒業を間近に控えた21歳のとき。「何かひとつのスポーツを極めたい」と思って、一生を通してできるスポーツを探していたときに、(縄跳びの)世界チャンピオンのパフォーマンスを見たのがキッカケです。

 実は大学2年と4年の授業で縄跳びもあって、全国や世界大会に出場するような一流アスリートが同級生にいる中でも、縄跳びは私が一番だったんですよね。でも、そのときは縄跳びが一生のスポーツとは思えませんでした。そろそろ就職で、同級生たちの就職先が決まっていって、自分はどうしようかなって思っていたときにいつもの定食屋に行ったんです。

 それで偶然そこにあった経済新聞を読んだらなぜか縄跳びの記事があった(笑)。そこには次世代縄跳びが新発売されると書いてあって、ネットで調べたら世界チャンピオンがやって来ますよって。じゃあ見に行くしかないって行ってみたら普通の縄跳びとぜんぜん違って、お尻で跳んだり宙返りしたり、振り回したりっていう。初めてこんな種類の縄跳びを見ちゃったんで、「あ、これはスゴいぞ!」と。

--今までやっていた縄跳びと違い、いわゆるパフォーマンスというものがあると?

 それが一番大きかったですね。大学生のときにヌンチャクしたり酔拳の真似して宴会の盛り上げ役をしてたんですけど、世界チャンピオンが縄跳びのロープを使って、跳ばずにヌンチャクみたいに操ったり、自由自在に振り回すスゴ技をやっていて、これはおいしいぞと。

 もし足で跳べなくなってもこれだったら一生楽しめるし、とにかく自由自在にロープを操りたいなっていう、そこを教えてくれたのが世界チャンピオンのパフォーマンス。これが2000年のときなんで、今から17年前ですよね。

 ちなみに縄跳びを初めて体験したのは、2歳ぐらいのようです。写真を見つけたんですよ。父がロープを回しているところに入ろうとしている自分の姿が写ってて。

▲2歳の頃のSADAさん父子(写真:SADAさん提供)

--人に魅せるというパフォーマンスのワザとかは何処で習得したのでしょうか。誰かに弟子入りしたんですか?

 勝手に師匠と崇めている人はいますよ(笑)。ジャッキー・チェン、ブルース・リー、声優ですけど山寺宏一さんとか。とくにジャッキー・チェンは一番影響が大きいです。映画の中で、その辺にある日常生活道具なんかを、コミカルに自由自在に操ってアクションしてくれる。そういう「魅せる・楽しませる」っていう思いが大好きだったので、縄跳びでも同じことがしたいなと。なのでそういうところから勉強して、縄跳びパフォーマンスを誰かに教わったことはないです。縄跳びのワザも、世界チャンピオンのパフォーマンスを映像に撮ってスロー再生で何回も見たりして、独学でやってましたね。

--縄跳びの何に、どんなところに惹かれたのかというのは、人に魅せる・楽しませるというところに?

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