インタビュー
フィットネス
2018年3月21日

“世界最速のフットワークを持つ男”が語る、アジリティ向上に必要なトレーニングとは (2/3)

スピードとアジリティには体幹がすごく必要なんだ。だから体幹トレーニングは取り入れてるよ。エクスプローシブ法を取り入れたスクワット、デッドリフト、ハングスナッチ……。アジリティのためにはパワー、瞬発力が必要になるので、体幹のトレーニングは週2〜3回やってるよ。

——このようなアジリティトレーニングで、フットワークを向上させるために体の使い方でポイントとなるのはどの部分なのでしょうか?

腕の振りと足のステップ、これが同じスピードを保てることが一番重要なポイントだ。これは僕が教えているプロのアスリート、そしてアマチュアの人、全員に共通して伝えているポイントでもある。だから僕のパフォーマンスを見て、これからトレーニングを始めようと思った人は、まずそこを意識してほしい。

——腕の振りと、足のステップ。

そう。つま先を軽く速く使うこと、そして腕の振り。最初のうちはうまくいかないけど、まずはシンプルなラダーだけのメニューで、ゆっくりのスピードで取り組むのがいい。そのうち3週間もしてくると動きを覚え、コーディネーションが身につく。そこから徐々にスピードを上げていき、その後、コーンやハードルを組み合わせた複雑なメニューに昇華してくべきだ。

——このトレーニングはプロアマ問わず、スポーツ選手にどのような恩恵をもたらすでしょうか?

サッカー、バスケットボール、アメリカンフットボール、野球……どんなスポーツにもスピードとアジリティは必須。私が教えているのはスピードとアジリティ、フットワーク、パワー、瞬発力、ボディコントロール、安定性、コーディネーション、リズム感。速くて機敏性のあるアスリートになることを目指したメニューなんだ。

——これらのメニューで相対的な運動能力が高まるということですね。

そして大事なことは、アスリートが実際の試合の中でそれを発揮できることだ。試合というのは何が起こるかわからない。その出来事に対して瞬間的に対応してあらゆる方向に動けるようにならないといけない。そのために何度も繰り返し練習を行い、いろいろな動きを体に覚えさせる必要がある。

「誰でも俊敏さを身につけることができる」

——ルイスさんはInstagramに自身のラダートレーニングの様子を公開して、劇的に人生が変わったと思います。今後ご自身のメソッドを通じて、どんなメッセージを伝えていきたいですか?

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