2023年8月11日
「乳酸が溜まる」ってどういうこと?そもそも乳酸とは何なのか (2/2)
そもそも、乳酸はいつまでも筋肉中に溜まるわけではありません。30分も経てば乳酸は排出されます。また、日常生活程度の活動で、乳酸が溜まるということはほとんど考えられません。
筋肉痛は乳酸が原因ってホント?
運動後に起こる筋肉痛や、筋肉の張りの原因が乳酸であるという説は、間違いです。
一昔前は運動で乳酸が溜まって筋肉が酸性に傾くため、筋肉が硬くなり筋肉痛が起こると考えられていました。しかし、乳酸は短時間で新たにエネルギー源として活用され消えていきます。つまり、長時間にわたって乳酸が溜まり続けるということはないと考えられます。
じゃあ乳酸は何に使われるの?
乳酸は、悪者ではありません。乳酸はミトコンドリアを通し、エネルギー源として再利用されるのです。
筋肉には、速筋線維と遅筋線維という2つの筋線維が存在します。速筋線維にはミトコンドリアが少なく、運動強度が上がって糖をエネルギーとして多く使おうとしても、すべてを処理できないため乳酸が生成されます。
しかし生成された乳酸は血液によって他の筋肉に流れ、ミトコンドリアが多い遅筋線維などで、エネルギーとして再利用されるのです。
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※本記事はMELOSで公開された記事『「乳酸」とは。乳酸がたまるとどうなる?疲れの原因になるの?』を再編集したものです。
<Edit:編集部>
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